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神様候補の転生者は異世界のんびり生活を所望する  作者: sato
第三章 お嬢様レベリング編
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第九話 ダンジョンの街の孤児院、再び

昼食後、みんなにこの街の孤児院の話しをした。


一ヶ月以上経ってるし、様子を見に行ってもいいかなと思った。


「私、行きたいです」


「私も、いいよー」


「ユミナ、子供大好きアピールかニャ?」


「シロン、アピールってどういう事?」


「ご主人ウケするニャ」


「私は、素直に言っただけです」


ユミナは、頬を膨らませてシロンに抗議した。


話しを聞くと、ユミナはグルジット領の孤児院へ、よく慰問に訪れていたそうだ。


そして、僕達は孤児院に行く事が決まった。



孤児院に到着すると、子供達が僕に気付き集まって来た。


「あー、おにいちゃんだー!」


「おねえちゃんも、いるー!」


「わー、ねこちゃん。かわいい!」


みんな以前より、少しふっくらしている。

ちゃんと、食べれてるみたいだ。


「おお、ニコル久しいのう。おかげで、子供達は元気になったぞ」


僕を見付けて、リンゼさんも現れた。


「そうですか。それは良かった」


「ところで、そちらの美しいお嬢さん達を紹介して貰ってもいいかの」


リンゼさんの目が輝いてる。歳を取っても、やはり男か。


「そうですね。こちらがエミリさんで、こちらがユミナさんです。僕は今回、二人のダンジョンの護衛で来ました」


「エミリです」


「ユミナです」


「わしは、この孤児院の院長のリンゼじゃ。お二人を歓迎しますぞ。ところで、お二人は貴族のお嬢様かの?」


「やっぱり、分かります?」


「一目で分かるぞ。まだ学生みたいだが、夏休みになったばかりで、随分早く来なさったのう」


「ダンジョンに早く行きたかったので、急いで来ました」


いろいろ見せたけど、《転移魔法》で来た事は言えない。


「そうか。ニコルも貴族のお嬢さんの護衛で来たのなら、相当な実力の持ち主なのだろうな。いろいろ見たから、驚かんわい」


「ハハッ」


「ところで、畑の野菜が驚くほど実ったぞ。ほんと、助かっておる」


僕はそちらに目をやる。確かに、実がたくさんなっている。


「ほんとだ。育ってる。世話をちゃんとしてるんですね」


「ああ、子供達が如雨露の取り合いをしているくらいだ」


「何だか、微笑ましいですね」


「そうじゃの」


二人は、にこやかに微笑む。


「子供達に、おやつをあげていいですか?」


「ああ、みんな喜ぶ。ところで、わしの分もあるのか?」


やっぱり、リンゼさんは食いしん坊だ。


「ちゃんとありますよ。それじゃ、食いしん坊のリンゼさんには、一番にあげます」


僕は魔法袋から、パイナップルに串を刺して凍らせたアイスを渡した。


「おお、ありがたい。だが、初めて見るのー。ガブッ。おお、ひゃっこい。そして、甘酸っぱいくて美味い」


「あー、じいじだけたべてるー」


「ほんとだー」


「いいなー」


「なっ、わしだけじゃない。みんなの分もある。ニコル、何とかしてくれ!」


「はいはい、分かりました」


子供達は、僕を見ている。


「みんなー、順番にあげるから一列に並んでー!」


「「「「「はーい!」」」」」


子供達は素直に並び、僕はパイナップルのアイスを配る。


「ちべたーい」


「うまうまー」


「うおー、うめー!」


みんな喜んでいる。


パイナップルのアイスを食べ終わった後、エミリ、ユミナ、シロンを子供達に紹介した。

みんな、子供達に人気だ。


「わーい、ねこちゃん、もふもふー」


子供は、もふもふな猫が好きだ。


「おねえちゃん、おっぱいおっきー」


大きなおっぱいも、好きだ。


「ちょっと、何で私のところには来ないのよ!」


エミリだけは、ちょっと違った。


「よーし、こうなったら」


エミリは木の棒を持ち、剣術を始めた。


「わー!」


「かっこいいー!」


「すげー、ねえちゃんおしえてー!」


エミリの周りにも、ようやく男の子達が集まって来た。


「エミリ、良かったな」


だけど一番人気は、もふもふのシロンだった。

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