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神様候補の転生者は異世界のんびり生活を所望する  作者: sato
第二章 王都行商編
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第二十話 まじ、引くわー

サブタイトル、テキトウでごめんなさい。

朝食を済ませ、午前中にダニエル商会の支店へ足を運んだ。


「あのー、行商人のニコルと言います。メゾネフさんとお約束があるんですが」


店員さんに、メゾネフさんに取り次いで貰った。

そしてメゾネフさんだけかと思っていたが、ダニエルさんまでもが現れた。


応接間に移動し、昨日の商品についてメゾネフさんが話しだす。


「ニコルさん! 昨日のガラスの工芸品、私に言ってくれればすぐにオーナーに話しを通したのに、水臭いですよ」


メゾネフさんは、ガラスの置物と言わず工芸品と言ってくれた。何か嬉しい。


「すみません。何でもお願いするのは図々しいと思いまして」


「商人は、図々しいくらいがいいんですよ。あまり遠慮していると、損をしますよ」


「お気遣いありがとうございます」


僕とメゾネフさんとの会話を他所に、我慢できずダニエルさんが切り出す。


「それで、ガラスの工芸品はあるんですかな?」


「ええ、あります」と言ったが、商品を見せる前に、昨日の貴族との経緯も簡単に説明した。


「なんと、あの後そのような事があったのですか? 貴族相手では下手な対応をすると、手痛い目に合うのでお気を付けください。露店は、ほとぼりが冷めるまでしばらく控えたほうがいいですね」


「やっぱり、そうですよね。ハハッ」


そんな会話の後、魔法袋から取り出す商品を見てダニエルさんが口を開いた。


「おおっ、すばらしい。男心をくすぐる造形美。思わず見惚れてしまう。特に、この帆船は実物でも見たことの無い精工さだ」


「ありがとうございます」


「これら全て、値札の九割の額で買い取りたいのですが、いかがですかな?」


「えっ、そんなに高くていいんですか?」


「値札の額以上で売る自信があるので、心配しなくてもいいですよ」


「それなら九割の額でお願いします」


他にも無いか聞かれたので、露店に出してなかった五十センチの品も新たに出した。

十二点で三百八十四万マネーの一割引で、三百四十五万六千マネーになった。


最近、『まじ、引くわー』ってくらいお金が入ってくる。いいんだろうか?


「それにしてもニコルさんは、素晴らしい品をいろいろお持ちだ。まだ何か隠してそうですね」


「いやー、そんな事ないですよ。でも、ガラスの工芸品を含めて、手に入ったらご連絡しますね」


「ええ、ぜひお願いします」


僕は、まだ大量にあるいろいろな品を秘密にした。

卸し始めた商品の売れ行きが落ち着いた頃、新商品を出そうと思う。


その卸した品は売り上げ上々で、追加注文をされた。

近々折を見てまた来る事になった。



帰りに昨日露店を出した場所を覗いたが、僕を探している様子は無かった。


「貴族も暇ではないと思うが、頻繁に露店を出したらいつ出くわすか分からないな」


やはり、しばらく控えようと思う。

ダニエル商会で稼がせて貰っているので、お金には余裕がある。


「どうしよっかー。王都は珍しい物がたくさんあるけど、村で売るには値段が高いんだよなー」


「観光や食べ歩きもいいんだけど、何か無いかな?」


黙ってしばらく考える。


「ダンジョンに行ってみるか」


折角異世界に転生した事だし、力試しをしてみたい。

それに、魔物の素材や宝が手に入る。


「職業が戦闘系じゃないけど、大丈夫だよな」


僕はダンジョンの街エーテルに行って、《ダンジョン探索者試験》の申込みをする事にした。

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