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神様候補の転生者は異世界のんびり生活を所望する  作者: sato
第五章 エシャット村発展編
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第四十九話 魔力変換の思わぬ弊害

ステータスを開き、職業を《大魔導錬金術師》に設定した。


すると、僕は白い光りに包まれた。

体の構造とステータスが変化し、《転職》が完了すると光りが収まった。


何の因果か転職の切っ掛けは、前回同様《魔王》との出会いだった。


「お主。職業を変えんでも、良かったのだぞ」


「いいんですよ。いずれ、変えようと思ってましたから」


「しかし、随分弱々しくなったな」


「サムゼル様に、比べたらですけどね。だけど、弱々しくなったからって、殺さないでくださいよ」


「ふっ、お主は《友》だ。そんな事はせん」


「お願いしますね」


「ところで、先程の土産を貰ってもいいか?」


「ええ。そうでしたね」


そう言いながら、移動する時にしまったケーキとインスタントコーヒーを、《亜空間収納》から取り出しサムゼル様に手渡した。



サムゼル様はそれらを受け取ると、インスタントコーヒーの瓶を空中に浮かせ、ケーキの箱の蓋を開けた。


「どれ、一ついただくか」


そして、モンブランケーキを手に取り口に運んだ。


「おおっ、創造以上に美味いな。お主が作ったのか?」


「ええ、錬金術ですけど」


「ほー、便利だな」


「そうですね。錬金術のお陰で、色々と助かってます。ところで、コーヒーを入れましょうか?」


「ああ、そうだな。頼む」


そう言うと、空中に浮かんだ瓶が僕の方へ移動してきた。


僕はそれを受け取り、《亜空間収納》からテーブルと椅子と食器とお湯用の魔道具のポットを取り出した。


「サムゼル様、こちらを使ってください」


手掴みでケーキを食べているサムゼル様に、皿とフォークを渡し椅子を勧めた。


「済まん。はしたなかったな」


サムゼル様は椅子に座り、改めてケーキを食べ始めた。



僕はそれを確認し、コーヒーを入れた。


「良い香りだな」


「ええ、どうぞ飲んでください」


「ああ、いただこう。『ごくごく』 うむ、苦いな」


「慣れですよ。その内、美味しく感じます。どうしてもって言うなら、砂糖とミルクを入れましょうか?」


「いや、このまま我慢して飲むとしよう」


「そうですか。それでは、私は魔素をいただきますね」


「ああ。危険な場合、直ぐに止めるぞ」


「ええ、お願いします」


僕はダンジョンコアの保管部屋の前に立ち、その順備に取り掛かった。



「お主、いつまでやるのだ?」


「えっ!」


「ダンジョンで、魔物が《リポップ》しなくなるぞ」


「それは不味いですね。気が付きませんでした。それに、もうお昼過ぎてますね」


別荘に戻り、シロンとシャルロッテに食事を用意しなければならなかった。

僕はそれに気付くと、《ダンジョンコア》の保管部屋の壁から手を離した。


この場所は空気中に魔素が漏れる事も無く、《酸素吸入》の魔道具の出番は無かった。

しかし、壁に伝わる魔素は非常に濃く、変換率は二百パーセントを越えていた。


一回の変換で魔力を100000MP消費し、200000MP回収する事ができた。

それを何百回と、繰り返した。


この場所でなら、経験値を得ながら魔力を増やす事が可能だった。


そして、レベル158から割りと直ぐにレベル159になり、今はレベル160になっていた。


「お主。その体に、どれだけの魔力を貯められるのだ?」


「制限は、無いようですよ」


「困ったものだ。上の奴等の迷惑になる。ここへ来るのは、今回だけにしておけ!」


「そうですね。ダンジョン探索者の不評を買ってまで、できませんね」


本心とは違ったが、大人の対応をした。

サムゼル様は《魔眼》の持ち主なので、もしかしてばれてるかもしれない。


「こんな人族がおろうとは、お主には驚かせられる」


「いやー、お恥ずかしい」


「ところで、昼食はどうするのだ?」


「家で猫と馬がお腹を空かせて待ってるので、帰ってからとります」


「そうか。では、また日を改めて来い。ケーキも忘れずにな」


「はい、分かりました。それでは、失礼します」


この場を、早々にお暇させて貰った。



僕は別荘に、直接転移した。


「ただいま」


「ご主人、遅いニャ!」


「ごめん、ごめん。お腹空いたろう。でも、もう少し待っててくれ。先に、シャルロッテに食事をあげてくる」


「しょうがない。シロンも一緒に行くニャ」



厩舎へ行くと、シャルロッテにも謝った。


「ヒヒーン! ヒヒーン!」


「大丈夫。待つのは慣れてるって言ってるニャ」


「何だその意味深なフレーズ。でも、突っ込まない方が良さそうだ」


「ヒヒーン!」


「前世の事って言ってるニャ」


「よし、分かった。ご飯を食べたら、騎乗して出掛けよう」


「ヒヒーン!」


「嬉しいって言ってるニャ」


シャルロッテは少し落ち込んでいたようだが、僕が騎乗すると聞いて元気になった。

僕はシャルロッテの首を撫でてやり、食事の用意をした。


僕とシロンも、この場で一緒に食事をとった。



「ご主人、この後どこに行くニャ?」


「ケイコのところに、行こうと思う」


「げっ、新しい動物枠のところニャ。別の場所がいいニャ!」


「ケイコは、僕がテイムしたんだ。仲良くしてやってくれよ」


「ポンポン哀願動物を増やされても、困るニャ」


「シロンは、シャルロッテの時もそうだったな」


「今でも、シャルロッテにご主人を渡す気無いニャ!」


「ヒヒーン!」

 

「何、言ってるニャ! ご主人は、シロンのものニャ!」


「ヒヒーン!」


「おいおい、喧嘩は止めてくれ!」


最近この件で争いは無かったのだが、どうやら決着してなかったらしい。

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