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神様候補の転生者は異世界のんびり生活を所望する  作者: sato
第二章 王都行商編
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第一話 王都へ

この年の四月、ニコルは十五才になり成人を迎えた。

身長も百七十センチになり、村の女性にかなりモテるイケメンになっていた。

一番モテたのは、実の母親ではあったが。


「やはり、王都へ行くのか?」


「うん。とりあえず、王都へ行って行商をするよ! 稼いだお金で、いろいろ仕入れてくる」


「分かった。体に気を付けてな。無茶をするんじゃないぞ!」


「うん。父さん」


「家は、俺に任せろ!」


「うん。兄さん」


「ニコルは、賢いから大丈夫。頑張ってネ!」


「うん。姉さん」


「ニコルちゃん、いっちゃヤダーーーーー!」


「母さん・・・、ごめんね」


「うえーん」


母さんは、僕の王都行きに反対だった。僕の事が大好きだから、離れたくないらしい。

それを知る父さんは、王都行きに反対ではないが母さんが可哀そうだと思っていた。


「それじゃ、行くよ!」


「「「「気を付けてね(な)」」」」


縋り付く母さんを引き離し、歩き始めた。


少し離れた隣の家の前を通ると、突然扉が開いた。


「あれ、ニコルちゃん。こんな早くにどこ行くの?」


「ん、ちょっとな」


「ねー、ねー、どこ行くの? 私も行く!」


「遠くに行くんだ。連れていけない」


「そんなー。ニコルちゃん、私がいないと女の子がすぐ寄ってくるから心配だよ」


「大丈夫だって。僕のお嫁さんには、ミーリアがなってくれるんだろ」


「えっ、お嫁さんにしてくれるの?」


「ああ、ミーリアが僕の事を嫌いにならなければね」


「絶対に嫌いになんてならないよ。いつまでも大好き!」


「じゃあ、待っててくれるか?」


「うん、待ってる。お土産買って来てね」


「分かった。期待して待ってて」


ミーリアは、いつまでも手を振っていた。

僕も振り返りながら、見えなくなるまで手を振った。


ミーリアは、二歳年下の十三歳だ。

容姿はかわいらしく性格も素直。僕に甘えてくるので、妹のように思っている。


前世の記憶があるので、今は結婚相手という風には見れないけど、こうでも言っておかないと治まりがつかないからね。


ただ、いつまでもそんな事は言ってられない。彼女が大人になった時に気持ちが変わらなければ、結婚してもいいかなと思ってる。


「さて、行こう!」


僕の《異世界のんびり生活》の為、そして村の発展の為、《行商人》として生きていこうと決意を込め僕は気合を入れた。

今は人物の容姿の詳細は、全般的に考えていません。思いつかないのです。

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