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神様候補の転生者は異世界のんびり生活を所望する  作者: sato
第五章 エシャット村発展編
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第八話 給料増額と増えたスーパーの商品

僕が家を建てている間、村では何度か会合が開かれた。


その時父さんは、村人から給料を上げる理由と資金の出所を問い立だされた。

嘘を付く訳にもいかず、僕が王都で大金を稼いだ事も、街や村でいろいろ仕入れて来た事も打ち明けた。


「という訳なんだ」


「いやー、ニコルは以前から凄いと思っていたが、本当に凄いな!」


「ニコルは、エシャット村の希望だ!」


「ジーン。お主の息子は、たいしたもんだ!」


「それじゃ、みんな賛成してくれるんだな」


「「「「「おう!」」」」」


「それじゃ、細かい事を詰めていくぞ」


会合に集まった人達は、この先村が変わっていく事を感じていた。



会合の結果、給料は一月末日の支給分から《三倍》に増額される事が決まった。


僕が父さんに渡したのが《大金貨》だったので、両替を頼まれるなんて事もあった。


だが、村人の給料が三倍になったからと言って、街に出かけて贅沢できる訳ではなかった。

一番の働き手の大人の男性でも、今まで《三万マネー》しか貰ってなかったのだ。


それでも、主婦や成人前の子供や年寄りも、仕事に就いていればそれに見合った給料が支払われたので、家族合わせればなんとかやっていけた。



給料増額に伴って、二月から村で採れた農産物や狩りで獲れた肉は、スーパーで《三倍》の価格に引き上げられた。

その代わり、高額商品の隣街で仕入れた物は据え置きの値段で、今までより買い易くなった。


そして、村人の生活を楽にする為、僕の提供した魔道具の貸し出しも行われた。


「スーパーで、魔道具の貸し出しをするの? でも、お高いんでしょ?」


「えっ、どれでも一年間千マネーですって! そんなに安いの!」


「本当は目玉が飛び出るくらい高いけど、ニコル君が安くしてくれたんですって!」


「ニコル君って、本当太っ腹なイケメンよね」


魔道具は、照明器具・水用蛇口・お湯用蛇口・簡易シャワー・着火具・一口コンロ・冷蔵庫・洗濯機・暖房器具・扇風機といろいろ揃えた。



魔道具の貸し出しが落ち着いた頃、僕の仕入れた商品の販売も少しずつ始まった。


「きゃー! 何この下着、凄く可愛い。これも、ニコル君が仕入れたの? でも、ちょっとお高いわ」


「何ですって! 『よその街の物だから、しょうがない。その為に、給料を三倍に上げた』そう言いたいのね」


「それじゃ、文句は言えないわね。上下一組、この値段で買うわ!」


仕入れた商品は、洋服・生地・糸・下着・牛乳・たまご・栗・松茸・まいたけ・エリンギ・椎茸・落花生・薩摩芋・里芋・トマト・生姜・蓮根・梨・柿・ワイン・エール等がある。


これらの売値は、うちの家族が検討して、僕に赤字が出ないようにしてくれた。

基本、隣街で仕入れてる物と、同じような価格設定の仕方だ。


それと仕入れた材料を使って、モンブランケーキ・ピーナッツバター・トマトケチャップを作って販売してみた。

すると、これらは直ぐに人気商品になってしまった。

モンブランケーキは材料費が結構掛かるので、数量限定でちょっとお高目にしてある。


そして、仕入れた物の中で、《玄米》だけは売らずにいた。


村ではパンが主食で、小麦粉が安く手に入るのだ。

『そのうち、少しずつ普及させようかな』なんて、思っている。



そして、僕が作ったり育てた日用品や食品の販売も、順次行った。


石鹸・シャンプー・リンス・歯ブラシ・歯磨き粉・食器洗剤・洗濯洗剤・ボックスティッシュ・トイレットペーパー・食器類・爪楊枝・ノート・鉛筆・塩・砂糖・唐辛子・バナナ・パイナップル・農具・鏡・家具と結構揃っている。


この中には、既に隣街で仕入れた商品だと言って、売られている物もあった。

これらはどれも、いずれ行商で売ろうと思っていた商品だ。


「最近、村が充実してるわね」


「これも、ニコル君のお陰よ」


「ニコル君は、神様みたいなイケメンよね」


「本当に、そうね」


それを偶然聞いた僕は、『人を神様扱いしないでほしい』と、呟いていた。

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