ゆく年くる年、その心は儚くも強く
もう数時間
明日は来年
今は過去に今日は未来に
続く道は未だ虚空
ただここにあるのは軌跡だけ
あの日頑張った負けん気の跡
あの日泣いた湿った跡
あの日駆け出した強い跡
あの日ふらつきながらついた掠れた跡
どの跡も私が今年精一杯生きた跡
それらの跡の近くには
必ず誰かの跡がある
支え支えられて今に至る
歩く道は無くとも
きっとこのまま歩いて行ける
陸が終われば海に空に
理屈は既成概念と捨て置いて
戸惑うことなく歩んで行ける
共に歩く仲間と
二度とない今を明日に
軌跡を奇跡につなぐために