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青年は考える

作者: Gg_2

「悲しい」とは何だろう。


そう思う一人の青年が少し濁った空の下で少し考えてみた。

「普通の人」ならばとっくの4~5歳で感じている、いやもっと早いかもしれない。

しかし、青年は「悲しい」を感じた事があるのか分からないのだ。曖昧だ。

毎日決まった場所、濁った空の見える閑散とした公園で一人で考えている、思い出そうとしている。

それを1年前から続けているのだが「答え」は未だに見つかっていない。

ふと目にしたのがいつもなら人っ子一人いない公園なのだが、珍しい。親子がいる。


「そうだ。」


自分の両親が亡くなってしまったらきっと自分にも「悲しい」という感情がこみ上げてくるのではないか。

そう思ったので青年は妄想してみた。

妄想している青年を横目に親子は何か寂しそうな顔、まるで何かを見納めするような表情で会話しながら、

公園を去っていった。


「うん。だめだ。」


青年は両親が亡くなる妄想をしてみたがどうも妄想じゃダメみたいだ。


「そこの君、ここは危ないから早く出な。」


うしろから野太い声が聞こえて青年はすぐに振り返った。


「何故ですか?」


青年は質問する。


「ここの公園は取り壊して新しく老人ホームを建てるんだよ。」


どうやらこの野太い声の持ち主は公園を取り壊しに来た現場仕事の人だった。


「本当すか....?」


今思い出した。親子の顔を。だからあんな寂しそうな顔をしていたのか。

青年は現場仕事の人の言うことを聞き、大人しく家へ帰った。

帰る途中の道で、瞳から涙が溢れてきた。「悲しい」

当たり前のように通っていたあの「公園」がなくなってしまう。

「普通の人」なら、なくなったのか。とあっさり受け止めてしまうのだろう。

しかし「青年」はいつもの景色、音が見れない、聞けない。

これが「悲しい」

きっと始まりが「公園」で、終わりも「公園」だったのだ。

そう自分に言い聞かせながら青年は家の窓から空を見上げる。


「悲しいは分かったけど、楽しいってなんだ?」


~end~

初めての投稿でこの「青年は考える」は一気に書いたものなのでハチャメチャな文章だと思いますが、お手柔らかに。

それでは。

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