第十四話 ブレークタイム:入学式放課後・ネタバレ回~引き受けたのは良いのだけど・・・~(塩沢優理)
今回は短めです。
本当は長文で他の全種目のネタバレでも書こうと思ったのですが。
余りにもネタバレしてしまうと今後の面白味が減ってしまうので削除して省略しました。
その時私は、朝に校長先生から貰った部活動・同好会道場破り計画書を眺めながら、校庭の中庭で昼食をとっていた。
「これから試合があるっていうのに。今後を考えると頭が痛い…」
私はそう独り言を言いながら溜め息をついていた。
~日程表~
硬式テニス部:4月7日(日)13時
柔道部:4月8日(月)16時 陸上競技部:17時
バドミントン部:4月9日(火)16時 サッカー部:17時
ソフトテニス部:4月10日(水)16時 ハンドボール部:17時
バスケットボール部:4月11日(木)16時 卓球部:17時
バレーボール部:4月12日(金)16時 アイスホッケー部:17時
剣道部:4月13日(土)13時 囲碁・将棋同好会:15時
硬式野球部:4月14日(日)13時
当たり前だけど、日中は普通に授業を受けるから。来週になるまでは結構忙しくなりそう。
基本は体力作りだから、長くすればいいものでも無いので、特に問題は無いのだけど。
丁度良い機会だから、他のスポーツに触れてみるのも元々悪くないと思っていたので、この件はもう割り切ることにしよう。
さて、今日の本題。もう直ぐ行われる硬式テニスの試合を今は考えましょう。
硬式テニスの勝負で校長から私に与えられた条件は3つ。
①3セットマッチにおけるスコア結果を、第1、第2セットのスコアをそれぞれ塩沢の負け(4-6)、塩沢の勝ち(6-4)で勝負を付ける事。
②第1、第2セット時における、塩沢が背負うハンディキャップは以下の通り。
・自分の左側に来た打球は全て打ち返し不可。
・サーブを含む、試合中におけるボールを打つ行為には、左右の腕を必ず交互に使う事。
例)右手でサーブ→左手で打ち返し→右手でサーブ(フォルト)→左手でサーブ→右手で打ち返し→左手で打ち返し→右手でサーブ→左手でサーブ→インターバル後、次のゲーム→右手で打ち返し
③第1、第2のスコア調整を、試合終了までに水白本人から指摘された場合は、没収試合で塩沢の負け。
①に関しては、ハンデが無ければ全然余裕なんだけど。実際にやってみないと何とも。
それよりも②が非常に厳しい。
というか自分の左側って言い方。私が公式サイトで、利き腕:右利き(バックハンド片手打ち)で登録しているから普通はバックハンドって書き方をすると思うのだけど。
私が両利きだっていうのがバレてるよね?
と言うかそうだよね。左右の腕を交互に使うとか、普通そんなハンデ、私にでさえ流石に言う筈がないもの。
そして③は、単にバレて何か言われる前に試合終了させればいいだけ。
条件が若干曖昧なのがちょっと気になるけど…。
それに対して、柔道部の勝負とかは非常に楽で良いんだけどね…。
対 柔道部
①塩沢のハンデなし。
②柔道部側の選手は投げ技のみ禁止。
③一本勝負。
全部こういうのなら全然余裕なんだけど。
っと良く見たらもう12時半だわ。そろそろ準備運動始めなきゃ。
私は、お弁当をランチクロスで包み直しそのまま鞄へ仕舞うと、ウォーミングアップを近くのエントランスで行うのだった。
次回は第3セットの話に飛ぶと思います(次話はまだ書いても居ない状態なので、どうなるかは不明ですがその予定)
前回は第1セットの第7ゲームを途中まででしたが、本文からわかる様にハンデを与えられながらも塩沢さんは何とかスコア通りにこなしたという事になります。