呪いを解く
小屋に入ると誰もいなかった。
露天風呂にいくと先客が一人いるはずだ。
僕は、服を脱ぐとカエルとともに、露天風呂に向かった。
そう、この人こそ、この大陸で伝説となっている、
出会った人の願いを叶えることができる竜人 シューリン様だ。
前回は、嫌悪の対抗するため、好意のスキルをいただいたが、今回は違うものを
叶えてもらうつもりだ。
僕は、湯船につかっている彼女に近づいた。
湯船には、見事なスイカが二つ浮いていた。
スイカをガン見しながら、
「シューリン様、お願いがあるのですが」
「なんじゃ、わしの胸は、たべられないぞ。
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どんな願いを叶えてもらいたいのじゃ? 」
「はい、今僕は、呪われている装備をしています。
この呪いを解呪したりつけたりするスキルが欲しいのです」
「ふむ、それでよいのか」
彼女は、少し考えると、僕の体が光の粒子に包まれ、しばらくすると消えていった。
「呪い操作者 をつけた。これで、解呪も授呪も思いのままじゃ。
わしは、そろそろ、次のところにいくぞ。」
僕は、これでもかとスイカを目に焼き付けていく
彼女は、振り向いて僕をよく見ると、空間から一つのカギを取り出し、手渡した。
「おぬしは、おもしろいな。いずれ、これを使うかもしれないな」
一言いうと、こちらを振り向かず彼女は、露天を去っていった。
僕も追いかけ、いくつかの装備にかかった呪いをといた。
呪いは、次のように変わった。、
帽子(完全記憶能力……全ての記憶を覚えることができる)、
杖(魔法威力ダウン【特大】……全ての魔法が最大威力になる)
ローブ(好意……全ての人間に好かれる)
右手指輪(状態異常耐性強化……状態異常に強くなる。または、状態異常時の回復が早く治る)
手袋(調合作成成功率アップ【特大】……ほぼ錬金・スクロール作成で成功しやすくなる)
魔道本(思考力向上……物事を考えられなくなる)
露天風呂の方が、光で輝いている。ローブの呪いが解呪され、その影響で、カエルの呪いがとれ、エルフに変わっていってるのだ。前回は、道の真ん中だったが、今回は温泉のなかだ。
エルフの裸体を覗きに、違った。エルフの状況を確認するため、温泉に急いだ、嬉々として。
多少興味が持てましたら、こちらもどうぞ。
僕は、この出会いに感謝する!!
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