肩を叩いたのは
当時、私は一人暮らしをしていました。
その日は実家の両親が留守になるということで、実家の和室で過ごしてました。
元々夜行性というか、夜更かしが好きでよく父に叱られていたけれど、
その日もやはり遅くまで起きていた。
寝転んで漫画を読んだり、パソコンをいじったりしていた。
深夜と言えるような時間になった頃、少し眠いなあと思い始めた。
でも、寝るのが勿体ないというか、まだパソコンをしていたいと
いう気持ちの方が強くて布団に寝転んで過ごしてた。
丑三つ時になった頃、目が半分くらいしか開かなくなってきた。
あくびも頻繁に出ていた。
そしたら、右肩をポンポンと二回叩かれた。
後ろから誰かが「ねえねえ」と呼んでる時に叩くみたいなあの感じ。
「んー、分かった、もう寝る」
私はそう呟いて、パソコンを閉めてそのまま寝てしまった。
翌日、私はしっかりとその事を覚えていた。
夜中だったし、寝ぼけていたかもしれないけれど、あれは確かに感触があった。
触れられたと実感していた。
でも、そこは和室。私しか居ないはずの部屋。
出入口は頭側にあるから誰かくれば分かるし、ましてやその日は一人の筈。
ただ、不思議とそれを怖いとは思わなかった。
後日母にそれを話すと
「何かいるよね」
と、さも普通に返事が返ってきた。
何も見ては居ないけれど、感じる事はあるらしい。
霊感のある知人に相談もしてみた。
「いやな物ではないよ、叩かれたの右肩でしょ?それはご先祖様が心配してくれてるんだよ」
と言ってくれた。
中々お墓参りは行けないから、思いだした時、ご先祖様を思って手を合わせるようにしています。




