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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

異世界召喚後の話

作者: 塩原赤字

初めてで、最期の投稿です。当方、豆腐メンタルですので余り叩かないで下さい。

「じゃ、もういいわよ?早く出ていけば?一一?『いち いち』変な名前ね」

俺、一一『にのまえ はじめ』に、そう言う異世界のクソ女神。


「見てたんなら、わかってると思うんだけど、正直これはないと思いませんか?女神様?」


「そうかしら?まぁ良いじゃない生きてんだから」


マジか、コイツ


「……地球神様を呼んでいただけますか?」


「はぁ?」


その顔には少し困惑の情が見える。


「地球神を?バカバカしい。何でそんな事しなくちゃいけないの?」


「イヤイヤ、当然でしょ?私は地球から、貴女の管理する世界で、良いように使われた挙げ句、無実の罪で殺されたんですよ?見てたんでしょ?」


「フン、呼んだところで、神である私と人間の貴方。どっちの言い分が通るか比べるまでもないでしょ?無駄なことはやめてさっさと帰ったら?」

こっちを侮る女神に

「実はね、全部見てるんです、地球神様」

と言ってやる。


「え?」

戸惑いを、隠せない女神に代わって、地球神に呼び掛ける。


「もう良いでしょう?地球神様?」


パァーっと、光が拡がったかと思うと、そこに二人の男性がいた。


一人は地球神だが、もう一人は知らないなと、思っていると、異

世界の女神がガクブルしながら、呟く声が聞こえた。


「統括神…さ…ま?」

察するに、上司?登場。オワタな女神さま?




アンタの世界に、地球から召喚(拉致)されたの俺で五人目らしいじゃん?


その都度、殺されてここ(神界)で記憶を改竄されてから地球に送り返す。


しかも、管理者(地球神)に一言もなし。


二人目で、知られて、三人目、四人目で証拠集めて、五人目、つまり俺で、罠に掛かって終わり。


上司まで出てきて、どうなるんだろ?


なんて事を考えてたら、地球神から質問された。

「ハジメくん、少し良いかな?最初から、説明して欲しいんどけど?」

「分かりました。説明します。」


そう言って、


・地球神より、日本人がある世界に、召喚(拉致)されていること、その内偵を進めていることを聞かされる


・今までの傾向から、次に拉致されそうな人に、声を掛けて、協力を求めていることを説明された


・協力の承諾して、地球神より幾つかのスキルを授かったこと。

一つは異世界で俺の経験したことを記録するスキル、もう一つは女神に仕込む、所謂バックドアのようなスキル、その他、冒険に必要そうな諸々


・女神の管理する世界は出来たばかりで、問題解決のため先輩の神から手助けを受けられること。この召喚もその一貫であること、等の説明され、召喚される前にここで、チートを授けるために手を繋いだ時にバックドアを移した


・召喚先の国で奴隷紋を刻まれた


・魔王、魔族を滅ぼしたあと他国を攻める旗印にされた


・厭戦ムードが、高まると奴隷紋を外されて、侵略戦争の責任を押し付けられた


・仲間達や、協力者達を家族もろとも殺された


・捕まって呪縛で弱体化されてなぶり殺しにされた


・ここに戻ってきても詫びの言葉もない


こんな所かな?説明を終える。


「ありがとう、嘗められてるのが、よく分かったよ」

地球神がそう言うと、駄目神が


「嘗めてなんか……」

「嘗めてるから、こんなことになってんだろ?」

地球神怖っ。


ここで統括神から

「まぁ、これだけの証拠があると、償いはしなくちゃならないね。契約書を用意しよう」


駄目神は不貞腐れて

「はい、分かりました」

投げ遣りだな。


駄目だコイツ、早く、何とかしないと。


言ってみただけ。


とか、アホなことを思っていると、女神に睨まれた。


こっちも怖っ。キョドっていると


「何か、罰の要望はあるかな?」

と、聞かれたので、少し考えて、ある案が閃いたので、それを口にした。


「こんなのはどうでしょうか?先ず、今年一ポイント、来年二ポイント、再来年は四ポイントと倍々で増えていくのを五十年間。それを何らかの形で地球側に譲るというのは?鉱物等の資源なら一㎏一ポイントとかで、それが終わるまでは、どんな問題が起きても、手助け無しと言うのは?」


(五十年あれば対策はできるだろう。だがもし、女神が一時間に短縮する代わりに、一秒毎に倍々とか言い出したらヤバイな。五十倍から三千六百倍になってるから、問題ないだろうと言われたら断りにくくなるしな)


と思っていると、ピクリと駄目神が反応する。


「概ねそれで良いわ。でも、少し期間が長いような気がするわ。何時までも、関わってらんないしね」


(くそ、気づかれたか?だが、一時間に短縮する案は、出ない筈だが気を付けないと、地球神と相談したいな)


駄目神がニヤニヤ嗤いながら


「私と貴方で期間を決めましょう。

その間に、統括神様と地球神とで一ポイント当りの基準を決めて貰らえば良いわ。

お二人にお願いしても宜しいでしょうか?

じゃあ、邪魔にならないように、少し場所を移しましょう」


誰の返事も待たず俺の手を引いてさっさと移動する駄目神。


せめて、主導権を握らないと


「では、一月毎に倍々で期間を十年ではいかがですか?」


「話を聞いてた?関わってる時間が無いの。一日、いえ一時間に短縮しましょう。

その代わり、一秒毎に倍々で良いわ。

五十倍から三千六百倍になってるんだから文句ないでしょ?これで決定ね」


「いや、そんなそれはあんまりです」

「何、ごちゃごちゃ言ってるの?もう、決定よ」


「そんな、考え直して……」


俺を無視して、総括神達の元に向かう駄目神。


(くそ、これじゃ地獄をみることになるのに考えろ、俺)


そんな、俯き、肩を震わす俺を嘲笑うかのように


「一秒毎に倍々として期間は一時間に決まりましたわ」


総括神達に告げる女神と、本当にそれで良いのか確認する地球神


「えぇ、それで結構ですわ」

「分かった。それでサインをしよう」


地球神がサインをする。


「やっと、終わったわね。バカが、良い提案をしてくれたわ」


そう言いながら、契約書を引ったくるようにサインをする。

「ねぇ、一一?私ね、人の心の内が読めるの。ねぇ、今、どんな気持ち?」


最後に、総括神がサインをすると契約書が三つの光の玉になって、それぞれの神様の中に入っていく。


契約が締結された。





あ~あ、やっちゃた。




俺、知らね





だから、言ってやった。





「最高ですよ?」




『ホンマかいなと呼ばれた少女』



1人の女の子が異世界に迷い込んだ。

出会った人達が、皆一様に口にする。

曰く

「あれほどの美少女、みたことない」

「ホンマかいな?」

曰く

「あれほどの旨い料理、貴族でも食べたことないだろう」

「ホンマかいな?」

曰く

「飛行魔法が、本当に存在するなんて」

「ホンマかいな?」


「白でした」

「ホンマかいな!」


「ちょっと、皆さん?後でO・HA・NA・SIしましょうか?」


なんだろこれ?

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