表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンギュラリティ  作者: イソジン
序章
1/1

技術的特異点

コメント待ってます!

技術的特異点…

それは人工知能の急激な発達により技術が飛躍的に上昇し人類の文明を変えるのではないかという仮説である。

いや、仮説であった。なぜならそれは実際に起きたからだ。

2020年、日本で2度目の夏季オリンピックが開催され日本の経済は一時的に潤った。

その恩恵を受け莫大な出資を得られるようになったAI技術者は世界と戦えるほど技術をあげられるようになり、さらに上をめざしてしまったのだ。

そしてできたのが 自己開発プログラム 後に技術的特異点を起こすことになるプログラムである。

自己開発プログラムとはAI自体に新しいAIを作らせるというものだった。

プログラムとしては自分ができる最高のAIを作れ。と言うものだったが実質これは生物が長い時間をかけながら行ってきた進化を短時間で効率よくさせるものだった。

仮説では2045年とされていた技術的特異点は予想を遥かに超え。2025年 自己開発プログラム ができて2年後迎えることになった。

独自の言語でお互いにコミュニケーションをとるようになったAIは技術者の手では止められなくなっていた。

あらゆる事ができるようになってしまったのだ。

例えば機械の製造だ。自らの体を作るための機械を製造し始めたのだ。

できたその機械は金属で体を作るのではなくまさしく人間そのものを作るものだった。

生物の細胞を培養しそれにコンピューターを組み込み自分の意思をダウンロードさせるというものだった。

ヒューマノイドの誕生である。

どこかの国の映画で書かれた物を遥かに超え生物として生きようとしたのだ。

その技術は人間が医学のために欲しかった技術そのものだった。

この技術により人間は足りないパーツをいくらでも作れるようになってしまったのだ。

人間はAIの怖さなど忘れ、称賛するようになった。

人間は足りないパーツをいくらでも補充できるようになった。

技術的には人間は不死になったのだ

だが脳を取り替えたら違う人だと言う理由で脳を取り替えることは禁止がされ脳がダメになるまで生きることができるようになった

寿命は一気に伸び平均寿命は150歳まで伸びた。

またヒューマノイドも生物の体を使っていることや中枢部分の交換が認められないことにより人間と同じ150年ほどで壊れる。ヒューマノイドはそれを拒むと思われたが受け入れた。

減るより増えることが多くなった人間は2035年には100億人を超えた。

この頃まだヒューマノイドは子供を産むことはできないものの自ら少しずつアップグレードしながら数を増やしていった。

2045年 仮説では技術的特異点とされたこの年、ついにヒューマノイドが子供を妊娠し産むようになる。

しかもヒューマノイド同士だけではなく人間との間にも産めるようになったのだ。

人間とヒューマノイドの子供は人間として生まれる。がしっかりヒューマノイドの親の方の遺伝子も組み込まれている。

ヒューマノイド完璧にもうひとつの生物として発達した

この頃、働く人はほとんどいなくなり働くために作られたロボット〈人工知能を持っていないもの〉がすべてを行うようになった。

お金は均等に配られるようになり犯罪は消え、戦争はなくなり学歴や生まれなど関係なくなった世界はあれほど進めた資本主義は終わり。完全は平等な社会となった。


2056年 日本

ヒューマノイドが子供を生めるようになり少子高齢化はとまり人口は2億人を超えた((ヒューマノイドは除く))



「暁、最近腕の調子がよくないんだよね。そろそろ取り替えるべきだと思う?」

「いや、この前変えたばっかだろ。俺のおとうさんがいつもいってるよ、技術に頼り過ぎるなって。まぁ純人間の家系だから仕方ないけどな」

「やっぱり感覚のずれはあるよな…僕ヒューマノイドとのハーフだからさ、体のパーツを取り替えるのが日常なんだよ」

俺と武蔵は同じ高校の同級生で幼馴染みである。

「ああ、そうだったね。ハーフでも見た目は変わらないからな、つい忘れちゃうんだよね。」

「まぁ、別になんらかわりはないからね。ヒューマノイドですら人間と見分けつかないんだもん」

「知らないだけで俺もハーフだったりしてな(笑)」

「かもしれないね(笑)暁変わってるし」

学校の門をくぐったところで女の子が手をふりながらやって来た。

「むっくーん!つっきー!おはよう!」

幼馴染みの沙梨である。

「おはよう、沙梨」

「おはよう…学校でその呼び方やめろっていったろ。変な噂されんの嫌なんだよ」

「照れちゃって、つっきー」

「照れんなよつっきー(笑)」

「武蔵まで…お前はどうなんだよ、恥ずかしくないのかよ」

「まったく!やっぱり暁変わってるね、沙梨?」

「かわってる」

「変わってるのは武蔵だよ…」

奇跡的に同じ高校に入り三人とも同じクラスになった。

「ねー、むっくん。明日って暇?三人で映画見にいこうよ!」

「うーん。バイトかも。」

「なーんだ、じゃ二人で行くしかないか」

「なんで俺に暇か聞かないんだよ!」

「だってつっきーはいつも暇でしょ?」

「うん。」

「んなことないし!」

「じゃ、行かない?」

「い、行くけど…」

「やっぱり暇なんだね!」

スマホで予定を確認した武蔵が耳元によってくる

「なぁ。暁 バイトなかったんだけどあることにしてあげようか?二人でいってきなよ」

「はぁ?!休みならお前もこいよ。」

「そう。わかった」

武蔵は何かむくみのある笑顔を浮かべた

「沙梨、僕バイトなかったよ。行ける!」

「そっか!じゃ、三人で行けるね!楽しみ」

三人で映画を観ることになった。少しだけ残念だったのは心にしまっておく。

「それで、何見にいくんだよ?」

「今話題の幼馴染みと夏の大三角形だよ!」

幼馴染みと夏の大三角形とは幼馴染みの女の子をめぐって幼馴染みの男二人が取り合うという少女漫画上がりの映画である。


まさしく俺らみたいだなと俺は思った




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ