59. 兄弟の怒り
お読みくださりありがとうございます。
すごく長くなりました。
途中、説明の下りがあります。
くどくなるんで余り説明は入れたくないんですが、一応この話の重要(?)な設定は書かないとしょうがないもので……。軽く読んでください。
「おはよう父さん。……あれ?ミラベルと母さんはもうクロエの所?……早いね」
とコリンを連れてライリーが台所を覗く。
「ああ、おはよう2人とも。……ミラベルが起きたのが早くてな。母さんと一緒にもう……な」
とガルシアが機嫌良く笑いながら2人に言う。
「そう……。後から僕もクロエを見舞いたいんだけど、父さんは今日はクロエに付くの?」
異様に機嫌の良いガルシアに少々戸惑いながら、いつもの様に妹の様子を確認させてほしいと父に頼む。
ガルシアがライリーの頼みに対して
「……そうだなぁ。どうするか……ちょっと待ってくれるか?母さんとミラベルに確認したいんだ。……クロエの手当てもあるしな」
といつもとは違う歯切れの悪い返事を返してきた。
「……何かあったの?クロエに何か変化が……?」
とライリーが恐る恐る父に尋ねる。
ここ暫く両親や妹は、交代で小屋に行ってクロエの看病を老教師と、シフトを組んで行っている。
勿論一番上である自分も手伝いたいと申し出たが、クロエが女の子であることから同性のミラベルは手伝ってるだけなので、男手は足りているからと暗に断られてしまった。
たまに短時間様子を見に連れていって貰う以外、ライリーがクロエの為に出来ることは無かった。
最初はこんなに長い間、クロエが目覚めないなんて考えもしなかった。
だが3日経ち4日経ち、もう半月になる今になっても彼女は目覚めてはくれない。
可愛い笑顔で周りを明るく照らしてくれていたクロエは、小屋の客用寝室に寝かされて冷え冷えとした薄暗い中、今も昏々と眠り続けている。
(アナスタシア様にも守るって誓ったのに……僕は子供でこんなにも無力なんだ……ミラベルの方が役に立ってる。苦しんでいるクロエに何1つしてやれない……!僕はあの子にとって何の価値も無い役立たずでしか無い……)
又自分より役に立ってる筈のミラベルがクロエを思う余り、心痛で痩せ衰えていくのを止めることも出来ないでいた。
明るく時に煩すぎるくらい、賑やかなミラベル。
今のミラベルにはそんな雰囲気は全く無い。
表情は常に強張り顔色も悪く、いつも可愛らしくツインテールにしていたトレードマークのピンクの髪は、無造作に後ろに束ねるだけにするようになった。
好奇心に溢れた金の瞳は陰り、周りに対して余り感情を表に出さなくなってしまっていた。
ミラベルの体が心配で、余り考えすぎるなと話をしたことがある。
優しいクロエが気にするからと。
するとミラベルは皮肉な笑みを浮かべ
「アタシの考えが足りなかったから、あの子をこんな目に合わせてしまったのよ?……アタシみたいなお馬鹿さんは考えすぎる位考えないと駄目なの。……アタシのことは放っておいて。そんな暇があるならクロエの回復を祈ってあげて……お兄ちゃん」
と話し、ライリーから離れていった。
ミラベルの一言が引き金になったと彼女は考えていた。
そしてそれは多分間違ってはいない。
でも誰に想像が出来ただろう。
まさか魔晶石の話をしただけで、魔力が発動出来る筈がない1才足らずの赤ちゃんが、魔力暴走を起こし“魔力熱”を出してしまうなど。
クロエだからこその事態だった。
又クロエの魔力は特殊で、発現する際は万全の態勢で臨む筈だった。
この世界の万物には全て魔力が備わっている。
人もしかりだ。
しかし魔力は持っているだけでは発動しない。
体が成長し、又発動の鍵となる精神も成長しないと発現しないものなのだ。
それに魔力というものはある一定の量がなければ、発動すらしない。
持っている“だけ”になるのだ。
その境界となるのが、第一次成長期。
“性徴”ではなく“成長”。
前の世界とは大分違う。
この世界の場合、その時期は3才から4才にやってくる。
その第一次成長期に前の世界でよく言う知恵熱ならぬ“魔力熱”を出すかどうかで、魔力が行使できるレベルまで保有魔力量が有るかがわかるのだ。
“魔力熱”とは、生まれてはじめて体の中に保有する魔力が発動する際に出す熱の事。
魔力を発動する事すら出来ない者は“魔力熱”を出すこともない。
“魔力熱”が出る子供は魔力が行使できるという証明にもなるのだ。
だがこの魔力熱。
中々に厄介な物で、3・4才の体と精神で耐えられるとは限らない。
魔力量が多すぎる子供の場合、自らの魔力熱に飲み込まれ死に至るケースもある。
ただ魔力量は遺伝でほぼ読めるので、魔力量が多いと推察される子供の魔力熱の際、予め魔力の属性種別が同じ大人が近くで見守り、熱が出始めたら子供の体に直接魔力を通じさせて導き、初めて発動させた体内で暴れる魔力の流れを整える手助けをするのだ。
流れさえ整えば、元々保有している魔力なのだから自らでコントロールしやすくなる。
もし暴走する魔力量が多くても、時間を掛ければその内落ち着く。
その間体が耐えきれるように治癒の術を施す事はあるが、後は子供自身の力に任せるのだ。
でないと次に来る第二次成長期を越えることなど到底出来はしない。
このように魔力とはとかく厄介な物なのである。
……それはさておき。
クロエの魔力は属性種別が不明だ。
だが多分であるが、恐らく同じ魔力を保有すると思われる者は一人だけいる。
だから彼女が第一次成長期を迎える時は、近くにその者を待機させる筈だった。
実はその同じ魔力を保有する筈の者は、フェリークには居ない。
アナスタシアの夫ブライアンが統治する領地インフィオラーレに居るのだ。
その者とは、クロエの実の兄であるアナスタシアの第一子、オーウェン。
彼も見事な黒髪の持ち主で、今9才になる。
騎士を目指し目下修行中である。
だが今回のクロエの魔力暴走については、第二次成長期を間近に控える彼自身が今、一番気を付けなければならない時期を迎えている為、彼の事を考え敢えて伝えていない。
まさかこんな事態になるとは誰も考えていなかったのだ。
一番危惧していたジェラルドとディルクの2人にさえ、予想できなかった。
1才にならない赤子のクロエの精神が、転生により既に25才の雅の物だったからこその異常事態だったのだ。
クロエの保有する魔力が元々多いのはわかっていた。
ただ精神が既に成人している物であるなんて、誰も知るはずがなかったのだ。
ある意味魔力にとっては、最悪の組み合わせといえた。
それが異常事態の元となってしまったのだった。
ライリーが聞いた質問に対して
「いや……とにかく今すぐには聞きにいけないから先に朝御飯を済ませなさい。コリンも良いね?」
とガルシアが幾分焦りぎみに答える。
ライリーは父の様子に、クロエに何かあったのだと直感した。
だが良い変化があったのか悪い変化があったのかが、わからない。
父の口調の歯切れの悪さが、悪い方へと彼の考えを傾けさせる。
(クロエの命は無事な筈だ。もし最悪の事態が起こっていたんなら、父さんがここに居るわけがない。だが母さんとミラベルは既にクロエの元に駆けつけている。……どういうことなんだ。父さんの様子は浮かれてる感じもするし、焦りも感じるし……何か隠しているのは確かなんだけど……。クロエの体に熱以外の負傷か何か……。ああ、一体何があったんだ!)
ライリーは父を凝視する。
しかしコリンの前で問い詰めるわけにはいかない。
コリンもこの半月、家族の雰囲気がとても重いのを肌で感じ、なんとそのお陰でオムツが完全に外れたのだ。
忙しくしている両親や兄姉に迷惑を掛けたくないと彼なりに気を遣ったのだろう。
2・3度の失敗はあったが、兄のライリーに申し訳なさそうに打ち明け、自分で洗っていた。
又コリンは、妹のクロエに自分が優しくしなかったことを心底後悔していた。
まさかあの日、彼は妹が家から居なくなってしまうなんて考えもしていなかったのだ。
母が寝込み、父が顔色を変えて走り回り、いつもなら煩い姉が母の側で俯いて黙り込み、老教師が厳しい顔で父に命令を出し、賢い兄ですら何も出来ずにただ立ち尽くしていたあの日。
一番小さい自分に何が出来るわけも無く、又話を聞いても理解出来る筈がなかった。
ただ立ち尽くす兄の側で、震えながらしがみつくしか出来なかった。
あの時、母の側へ走ったコリンは母の寝顔を見て驚いた。
あんなに顔色が悪い母など見たことがない。
姉に母が何故こんな風に眠っているのか問うても、首を横に振るばかりで何も答えてはくれなかった。
その内兄が父とやって来た。
兄はある程度何が起こったか分かったようで、兄の顔色も悪かった。
父が家事をするから手伝うように言われ、文句を言う気も起きず母の眠る寝室から離れて、後は手伝いを頑張った。
老教師が家事をしている父をたびたび呼び、父はその度に走っていく。
しまいには兄が父に代わり、料理やお風呂を準備し、自分と兄はそれで食事を済ませた。
父が兄を呼び、お風呂に入って休むように言って又小屋に走っていった。
コリンは妹のクロエの事が怖くて聞けなかった。
この騒ぎの原因は間違いなくクロエで、彼女に何かが起こったからだとはわかっていた。
でも妹が自分のように怒られる事をするとは思えない。
腹が立つが、妹は兄の自分より賢いのはわかっているからだ。
では妹に何があったのか。
何故姿が見えないのか。
何故誰もクロエの名前を口にしないのか。
コリンは妹がとても恐ろしい目にあったのではないかと考えた。
しかしどんなことが?
小さい自分にはわからないし、恐ろしい出来事を考えるのは怖い。
だから聞けなかった。
自分に出来るのは大人しくしていることだけ。
周りの皆の言うことを聞いて、ただ役に立てるように頑張るだけだった。
母は父が言った通り、次の日には回復した。
だが体調は元に戻っても、表情は強張りまるで姉のミラベルと同じだった。
そしていつも2人揃って小屋に向かう。
帰ってきても笑うこと無く家事をし、静かな姉も手伝う。
そんな日々が続いていた。
あの日から家の明かりが消えてしまったようだった。
コリンはあの日以来、妹の姿を見ていない。
勿論会いたいとは思っている。
でも元の妹の姿で会えるのか?
兄は父に頼んで、クロエの様子をたまに見に連れていって貰っている。
毎日兄は頼んでいるが、いつも行かせて貰えるとは限らないらしい。
それに会えた後の兄はいつも落ち込み、父の書斎に閉じ籠る。
クロエに会わせてもらえた筈なのに何故か会う前より余計に落ち込んで帰ってくる兄を見て、クロエの姿が恐ろしい目にあったせいで酷いことになっているからじゃないかとコリンは想像してしまった。
だから会いたいのに会いたくない、そんな相反する気持ちに悩むコリン。
この半月、クロエが無事に帰って来てくれる様願うだけ、皆の言うことを聞いてお手伝いを頑張るだけが彼に出来る全てだった。
そんな気遣いをみせるコリンの前で、不安を煽るような質問をしてはならない。
ライリーはそう考えた。
だから今は父に問うことが出来ない。
早く食べ終わって、コリンをリビングで遊ばせてから父を問い詰めなければ。
ライリーは無言で朝食を食べる。
兄の厳しい表情を見て、コリンもそれに倣う。
父はそんな2人を見て、苦笑する。
しかし案外イタズラ好きな父は彼等に背中を向け、その見当違いを正すこと無く家事を続けるのだった。
やがて食事を食べ終わろうとしていたライリーを見て
「待っていてくれ。ああ、片付けをしといてくれな。母さんとミラベルに聞いてくる。……そうそう、寝室にクロエの着替えを置いていたな。持っていかないと……」
と何故か言い訳がましい話をしながら、食堂を出ていく父。
ライリーは溜め息を吐き
「……わかった。待ってるから」
と返事を返す。
コリンはそんな2人の会話を聞きながら
「……ごちそうさま。僕、洗い物をしてから1人でリビングに行っとくね。兄ちゃん、父さんに話があるんでしょ?僕が洗っとくから聞いてきたら?」
と兄を気遣う。
ライリーはコリンの頭を撫で
「……いや、僕が洗うよ。コリンは運んだらリビングに行っててくれ。済まないな、気を使わせて」
と兄も弟を気遣う。
コリンは微かに笑うと食器を運び、兄に
「じゃあ行ってるね。何かお手伝いすることがあったら言ってね。僕も頑張るから」
と健気な一言を兄に言い、食堂を出ていった。
「ああわかった。ありがとうコリン」
と弟の背中に声を掛けた。
その後少ない洗い物を洗い場で片付けたあと、洗濯物でもしようかとライリーが汚れ物を持ち上げたその時だった。
何故か両親の寝室から声が聞こえたのだ。
父が一人言でも溢していたのか。
でも声は複数だった。
もしかしたら又母が寝込んだのだろうか。
ライリーは手に取った汚れ物を又床に置き、慌てて両親の寝室に向かう。
両親の寝室の扉の前で一瞬躊躇したが、ノックし扉を開ける。
扉を開けて中に入ったライリーが見たものは。
「……あ、ライリーお兄ちゃんら!おはよう!」
母に抱かれて、ニコニコ笑っているミラベルにご飯を口に運んで貰いながら食事をする小さな妹の姿。
父が傍で立ち、嬉しそうに見守っていた。
扉が開いてライリーが入って来たのに気付いた父は、おでこを叩き
「しまった、バレた!……驚かせようと思ったのに、油断した!」
と何故か悔しがっている。
「……父さん?……これはどういうことなんだよ……何でここにクロエがいるんだ?」
とライリーがツカツカと父に近付く。
父が頭を掻きながら
「すまんすまん!謝るから!……クロエが夜中に目覚めたんだよ。母さんと俺はディルク先生から連絡を貰って、直ぐにクロエに会ったんだ。でも夜中だしクロエも直ぐに又寝てしまったんで、とにかく早く連れて帰りたがった母さんがそのまま寝室にクロエを寝かせたんだ。……ミラベルはさっきこの事を知ったんだよ。ミラベルもクロエから離れたがらなくてな。……ライリーとコリンにも早く伝えようとは考えたんだが、どうせなら感動的な場面を演出……」
「父さんっ!……ふざけんなっ!」
とライリーが一言叫ぶとガルシアの股間に渾身の蹴りを見事にヒットさせた。
「グアアーーッ!!……ク、クゥ~……す、すまん……ホントに……悪かった……クゥ~!」
股間の“息子”を怒れる実の息子の渾身の蹴りで痛め付けられたガルシアは、内股になりその部分を両手で押さえながら、その場にうずくまって詫びた。
「ガルシア貴方……それは幾らなんでも駄目でしょ……ライリーが怒るのは無理ないわね……暫く苦しみなさい、全く」
とコレットが首を横に振りながら溜め息を吐く。
ミラベルも床にうずくまる父を冷たく見つめて
「アタシでも蹴るわ。父さんが悪いっ!」
とにべもない。
ライリーは床の父を一瞥もせず、苦しむ父を気の毒そうに見つめる妹に近寄る。
「クロエ……もう、もう大丈夫なのか?体は……辛くないのか?」
と両手を差し伸べ、顔を歪めながら聞く。
母は優しく微笑みながら息子にクロエを渡し、ミラベルも兄が近寄りやすいように座っていた椅子から降りて場所を譲る。
ミラベルは兄の様子に泣きそうになりながら
「あ、アタシ、コリンを呼んできてあげなきゃ!」
と寝室を飛び出していった。
クロエは泣きそうになっている兄に抱かれると手を兄の頬に当て
「……ぎょ免ね、心配かけちぇ……お兄ちゃんにょ声は聞こえちぇちゃんらよ。母しゃんにょ声ぎゃアチャシを助けちぇきゅれちぇ、お兄ちゃんにょ声ぎゃアチャシを励ましちぇきゅれちゃんらよ。……れも中々戻っちぇこれにゃかっちゃ……時間掛かっちぇぎょ免にゃしゃい、お兄ちゃん」
と笑いながら“夢”の話をする。
「僕の声……聞こえたの……?」
信じられないという表情のライリーにクロエは微かに頷き
「うんっ!君を信じちぇりゅ……らから早きゅ目を覚ましちぇ……っちぇ。ライリーお兄ちゃんにょ声らっちゃよ。……違っちゃ?」
と少し首をかしげる。
ライリーはクロエのその言葉を聞き、彼女をきつく抱き締めながら
「……違わない……聞こえてたんだね……君に届いてたんだ……!クロエに……!無駄じゃなかったんだ……良かった!」
とだけ話すと妹の肩に顔を埋め、肩を震わせながら咽び泣く兄。
「何も……何も出来なくて……ただ祈るしか……っ!君を守るって……なのに僕は……何一つ………!」
泣きながら自分のふがいなさを懺悔する兄に、クロエは手で兄の背中を擦り
「何れしょんにゃ事言うにょ?……皆アチャシぎゃ目覚めりゅ様に一生懸命ににゃっちぇきゅれちゃんらよ?……皆にょお陰じぇ戻っちぇきょれちゃ。……ライリーお兄ちゃんにょ声ぎゃ聞こえにゃきゃっちゃりゃ、アチャシ未じゃ目覚めちぇ無きゃっちゃきゃみょしれにゃい……ホンチョらよ。らからありぎゃちょう、お兄ちゃん」
と慰めるように言い聞かせる。
「……クロエッ……!」
言葉にならない兄はただ声を殺して泣きながら、抱き締めた妹の温もりを確かめ続けていた。
母は貰い泣きしながら息子達の姿を見守っている。
「……ホントにクロエ……なの?」
扉の方から小さな声が聞こえる。
クロエは扉に立つミラベルの横のコリンに気付く。
「コリンお兄ちゃん!おはよう!」
ニパァ~と笑ってコリンに手を振るクロエ。
ミラベルに促され恐る恐る近付くコリンに遅ればせながら気付いたライリーは、クロエを抱きながら彼の前に膝をつき、クロエに対面させる。
「クロエ……クロエおはよう……何でここに居るの?いつ帰ってきてたの?……僕だけ知らなかったの?」
と仲間外れにショックを受けるコリンに、涙が未だ止まらないライリーが
「いや、僕も今知った。……父さんが黙ってたんだ。コリン、父さんに怒れ。今日は父さんに怒って良い。兄ちゃんが許す。さあ、行け!」
とコリンの肩を叩く。
横でうずくまりながら、苦笑いしている父に近付いたコリンは
「何で教えてくれなかったの?僕、クロエに全然会えてなかったのに。……父さん、何で?」
と静かな声で聞いた。
「えっ?……いや、あの、驚かせて喜ばせよう……かな~って、す、すまんコリン!」
とばつ悪そうに打ち明ける父に
「……父さんのバカーーーッ!!」
と渾身の頭突きをコリンが放った。
……因みに小さいながらコリンは家族で一番の石頭である。
「グオッ!!……ッタァーーー!……す、すまん2人共!父さんが悪かった!ごめんなさいっ!」
頭突きされた頭を擦りながら息子達の怒りにただ詫びるしか無い父であった。
次話は明日か明後日投稿します。




