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やりたい事をやる為に  作者: 千月 景葉
第一章 黒き森
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プロローグ 狭間を渡る

お読みくださりありがとうございます。


“やりたい事をやる為に”の本編とも云える

異世界編スタートします。


“序章”より長くなるのは確実ですから

初の長編です。


途中で終わることがないよう頑張ります!


彼女は漂う。


導かれるままに。


彼女は微睡(まどろ)む。


優しい(かいな)(いだ)かれながら。




離れてしまった者達の


離れてしまったあの場所の


優しい夢に包まれて。




彼女は何処に往くのだろう。




導くものはひたすらに


彼女、その幼子(たましい)をその腕に抱きつつ


幼子(たましい)の眠りを妨げぬように


優しく慈しみ護りながら越えていく。



この幼子(たましい)


この先心穏やかに過ごせるようにと


導く場所を遥かに見据え、流れを選びながら


歪み渦巻き暴れ狂う時空の狭間を越えて進んでいく。



優しく強いこの幼子(たましい)


優しさ故に他を守り


強さ故に恐れから逃げなかった。




だから消えかけたのだ。




なのにそんな運命(さだめ)すらも素直に受け入れていた。




道標は思う。




次の生は幼子(たましい)


心のままに穏やかに


前の様に優しき者達に囲まれて


ありのままに全うできる様


この子を優しく受け入れてくれる世界でと。




己の見据えたその先に


目算つけたその世界が口を開く。




腕の中の幼子(たましい)


新しい生の妨げにならぬ様に


前の記憶を消してから


彼の世界に生まれ出でさせる為


優しく幼子(たましい)をその腕から送り出す。




この子の


これからの助けになればと


己の力で祝福すら与えて。




どうか幸せに生きよと。





しかし道標は甘くみていた。




この優しく強い幼子(たましい)


残思を持つモノの存在を。



それがこの幼子(たましい)の前の記憶を


消すことを厭い


幼子(たましい)の中にソレを残した。



遠く離れたあの場所から


そのモノ自身も気づかぬ内に


そのモノの恐るべき意思の力によって。



道標がその意思の力の干渉に気付き


この幼子(たましい)の行く末の邪魔はさせぬと


自らも力を使ったが時既に遅し。





幼子(たましい)


消す筈の記憶を持ったまま


新たな力を併せ持ち


既に新天地の世界へと溶け込んでしまった後だった。











プロローグでした。


これだけは直ぐに書けてたんですが

あらすじ書くのに手間取りました。


次話は明日か明後日に投稿します。

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