鳥と空と其の行方
はじめて、こんな感じの作品を書かせていただきました!!
夜中ふっと思いつき、オールして書き上げたので、誤字脱字とか目立つかもしれないです。
しかし、多分面白いと思うので、是非見ていってください!!
↓はじまりますよ~↓
皆さんは、今自分たちがいる世界が3次元・・・現実が、現実だと断言することが出来ますか?
貴方が選択、判断した事・・・物が本当に自分で選んだと言い切れますか?
僕ハ・・・言イ切ルコトガデキマセン。
何故か・・・?
いいでしょう。教えます。
だって、皆・・・「神サマ」を信じているのでしょう?
其の神様・・・貴方方の世界の支配者と任意しているも同然ですよね?
神サマが、おじいちゃんおばあちゃんを殺しました。
可愛い犬、猫を殺しました。
小さい子供を自殺や他殺等で殺しました。
神サマは、人間を殺しました。
さて、神サマを咎める者はどこにいるのでしょう?
もし、仮にもし・・・
『クソッ!神様なんて!!神様なんて宛になんかなんねーよ!!神め・・・。滅びろ!!クソが!』
なーんて言ってみなさい。
傍から見れば、只の怒り狂った怖い人。痛い人。可哀想な人。惨めな人。
神サマは、人間を掌で転がして弄び、遊んでいるのでは無いでしょうか。
神サマは、残酷です。
人間も、残酷です。
僕等も、残酷です。
この世界は、残酷です。
神サマが描いた物語の中で生きています。
然しながらも、地球は美しいです。
青く光り輝く、これ程神秘的で美しい星は他には無いだろう。
まぁ、こんな感じで日々ネガティヴな思いに馳せていたある日。
俺の前に1人の小さき少年が現れたんだ。
『うわぁぁぁああんっ!!パパ!ママ!どこなの!!』
子供の泣き声ほど、耳障りな音はないでしょう。
俺は、木の上から降りて、少年に近づいた。
『おい。泣きやめ。喧しいんだ。』
少年は、俺の方を向いてまた、泣き出してしまった。
今度は、さっきの倍の泣き声で泣きわめきはじめた。
俺は、少年を抱えて、杉の木の天辺まで跳んだ。
『おい。その目の水を止めろ。目に水がたまっていると、視界がボヤけて何も見えぬだろう?
主の名前は、なんと申す?』
俺が、少年にそう聴くと、少年は
『真白 雪鈴だよ。9歳!!お兄ちゃんの名前は何て言うの?』
俺は、少し戸惑った。
しかし、嘘をついてもどうにもならん。
俺は、腹を括ってその名を口に出した。
『・・・白狐 燈斬。お兄ちゃんなどと言う年でもあるまい。』
俺は、そう・・・妖怪なのだ。
そして、狐は神の使いであろうものの、俺は神殺しの命が下ったのだ。
渡された討伐対象の名が、記載されている巻物には、知らない神の名前も多々あった。
神殺しの命が下ってから、名前までも変えさせられた。
今では遠い昔の事、思い出せぬのも無理はなかろうて・・・。
『ねぇねぇ!お兄ちゃん!お兄ちゃんは何歳なの?教えてよ!』
雪鈴の質問にハッとして顔を見ると、目を輝かせ、曇り無い眼で見つめられていた。
『ゔっ・・・あ、年な。正確には覚えてはおらぬが、個々に200年と58年居るぞ?』
そう言うと雪鈴は、『凄いね!』と言って嬉しそうに俺の腰に抱きついてきた。
しかし、嬉しそうにしていたのも束の間、雪鈴は悲しそうな顔をして、まるで9歳とは思えぬ事を言ったのだ。
『燈斬さん、寂しかったね。もう大丈夫だよ。僕がずっと一緒にいてあげるからね。』
俺の目から、塩っぱい大粒の水滴が、ポタポタと次から次へと零れ落ちた。
だが、こんな幸せな時間が長く続くはずも無かった。
それから、6年後幸せだった時間は大きな音を立てて崩れた。
雪鈴が、倒れたのだ。
病名は、脳腫瘍。
腫瘍の位置が悪く、取り除けないと医者に言われ、余命宣告を受けたのだ。
俺は、それまで偉いジジイ狐共から"殺せ"言われた神を、殺さないで野放しにしていた矢先にコレだ。
俺は、これ程神が憎いと思ったのは、生まれて初めてだった。
しかし、その俺の殺気を見透かすように雪鈴は
『燈斬さん、・・・ダメです。』
そう、優しく言うのだ。
それから、徐々に雪鈴は衰弱していった。
これも、神サマのシナリオなんだろう。
雪鈴が、衰弱していっているのを見て笑っているのだろうと、思うと無性に腹立たしくなってきた。
翌日。
雪鈴の、体調は回復へと向かっていた。
『燈斬さん!!見て下さい!白い鳥が空を飛んでます!あの鳥は…どこへ行くのでしょうね』
雪鈴は、何時でも穏やかだった。
『燈斬さん、僕・・・死ぬわけじゃないですよ。只・・・一瞬だけ空のもっと上に行ってくるだけです。』
俺は、何も言えず『そうか。』としか、言えなかった。
『あっ!聞いてください!不謹慎かもしれないけれど、空の上に行ったら、あの白い鳥の行く先とか、空の行き先とか!わかるかもしれないです!』
そう、脳天気な事を何時もの優しい、穏やかな笑顔で強く、言い放ったのだ。
それに思わず、俺も笑って『そうだな。行ってこい!待ってるからな。帰ってこいよ。』そう言った。
俺は、雪鈴と出会ってたくさん笑った。
たくさん思い出を貰った。
数100年生きてきた。
つまらなかった人生に、暖かな向日葵のような花が咲いた様な錯覚をした。
しかし、それからすぐに雪鈴は体調を崩した。
そして、翌年の春。
雪鈴は、空へと桜と一緒に舞い上がって行った。
俺は、雪鈴をずっと、ずっと待ち続ける。
何百年、何千年経とうとも。
俺は、そう誓い
そして、俺の復讐劇は幕を開けた。
『神サマ。俺の、大切な人の生命を貴様のシナリオにより、亡きものにされた。
その報い!いざ!尋常に貴様の永遠の命を、この・・・白狐 燈斬頂戴致しまする!』
『うをぉぉぉぉおおおおっ!!!』
俺は、神殺しの薙刀を力一杯振り下ろした。
しかし、神は既に後ろに周り燈斬に切りかかろうとしたその時、白い鈴が燈斬を庇い、神サマは驚き、その隙をついて薙刀を振った。
すると、神サマの腹部を切り裂いた。
その瞬間は、余裕ぶっていたが、傷が治らないことに気づいた時はもう遅い。
『うわ"ぁぁぁぁぁぁああああ!!!!』
そして、長いようで短い古の戦は燈斬が見事に、勝利を飾った。
しかし、神は代替わりがあるそうで、完全に死には至らずとも、代替わりの際の世話役という形で、神を支配する事ができるようになったのだった。
この話でわかっただろう?
生きるもの全てが醜い・・・。
しかし、同様に生きている。
何故、同じ生き物なのに、醜態を晒すのだろう?
神サマに全てが支配され、腐らぬ様気をつけると良い。
この物語で痛感したなら、俺の義務は終わる。
俺は、これからも雪鈴を探し続けよう。
でも・・・ごめん!ごめん!雪鈴!!これが、俺の終わらせ方。このやり方しか知らなかったんだ・・・。
"大丈夫です。燈斬さんは自分ばかり責めないで下さい。大変お慕いしております。"
ふと、懐かしい声が耳の近くで聞こえた。
また、これも錯覚なのか。
【END】
最後まで、閲覧頂き誠に有難う御座います。<(_ _)>
なんか、作者自身ネガティヴなせいなのか、こんな事をたまに考えたりするんですよね…w
しかし、初めて書くジャンルなので、なかなか自画自賛は出来ませんがw
もし宜しければ、評価やコメント宜しくお願いします!!