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夏の思い出…  作者: GARAM
7/10

第6話 身投げの吊り橋

7月20日

PM10時30分




玲【雫の様子…なんか変だな…気のせいか…】




澪『ねっ次《身投げの吊り橋》だよね?』




玲『えっ…あぁ…もう目の前に』




4人の視線が目の前にある吊り橋に向く




雫『きゃぁぁぁっ!!!!!』




海『玲!止めろ!』




玲『えっ??』




キィッ




ガクガク震える雫




そして手で顔を覆い頭を左右に振る海




玲『なんだ?』




海『玲と澪は見えないんだったな…』




澪『何が見えたの?』




海『はっ!玲!バック!』




玲『またかよ!』




来た道をバックで戻る




玲『なんか掴んどけよ!』




キィィィッ




バックから180°回転し猛スピードで来た道を駆け戻る




玲『何見たんだよ?』




海『知ってるか?自殺した霊は毎日毎日死んだ時間に同じ行動…つまり自殺する』




澪『毎日死んだ時間に自殺するって事だよね?』




海『あぁ…さっきそれを見た…いや…それだけじゃない…』




玲『なんか…あったのか?』




海『吊り橋の下から…幾つもの手が橋に居た男の霊の体を掴んで…引きずり落とした…』




澪『つまり…』




海『《身投げの吊り橋》ってのは間違いだ…何故なら引きずり落とされた男は作業服を着て仕事してるようだった…』




玲『つまりあの吊り橋は自殺しに来た奴だけじゃなくてあの吊り橋通る奴なら誰でも引きずり落とすって事か?』




海『それだけじゃない…』




澪『他にもあったの?』




海『連れ込もうとしてきたんだよ…俺らを…』




場の空気がさらに重く…冷たくなっていく…




海『手が車を掴みに来たから急いでバックしろ!って言ったんだ…車のフロントバンパーの所に手が触れてた…』




玲『もう…安全…だよな?…』




海『…あぁ…何も感じない…』




キィッ




玲は車を止めフロントバンパーをライトで照らし見てみる




玲『…マジ…かよ…』




そこには手の形にヘコんだフロントバンパーがあった




澪『さすがにヤバくない?』




玲『どうする?まだ最後の霊界屋敷残っているけど…』




澪『私はどっちでもいいけど…』




海『…』




雫『少しでも…』




玲『?』




雫『少しでも変な感じしたら引き返してくれる?…』




玲『当たり前だろ?』




雫『なら…いいよ…』

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