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2 炎獅子の魔女



 レオーネ・ライオネル


 魔女ランキング3位の魔女。


 紅い長髪とキリッとしたシャープな目が特徴的な美人な魔女。そんな彼女が使う魔法は炎。大規模で高火力な炎魔法が得意とされている。


 服を着たレオーネ様と対面で座る僕は緊張を隠せずにいた。


 僕を値踏みする視線に居心地の悪さを感じながらも口を動かす。


 「えっと、まだ何か僕に用でも、あるんですか?」


 あしを組み我が物顔で応接室のソファーに座るレオーネ様。施術後「話がある」と、言われて作った時間だったが…


 お茶と茶菓子が出て5分以上が経っている。その間一言も喋らずに2人は対面していた。


 カチ、カチ


 っと、時計の針がうるさく鳴る。


 僕の質問から一分程してレオーネ様が口を開く。

 

 「レン・ローレス。15歳、今年から高校生。最年少整魔師として活動すること1年ちょっと。好きな食べ物はハンバーグで嫌いな食べ物は匂いがキツイ物。魔女ランキング第2位アデーレと特殊だが、専属契約も結んでいる。あってるか?」


 脚を崩し、前のめりになったレオーネ様は僕のステータスをツラツラと喋る。


 僕は生唾を飲み下し、小さく頷く。


 僕はこの後の展開が予想できた為、先ほどを上回る緊張を覚えていた。


 「そうか。なら、言いたいことわかるだろ?」


 ニッと笑うレオーネ様は自分の優位を僕に教える様に眼光や仕草で表してくる。


 僕はレオーネ様の言いたいこと。それをわかっていながら、とぼける事にした。


 「すみません…レオーネ様が何をおっしゃりたいのか見当もつき―」


 「そう言うのはいい」


 ドッと、ローテブルが蹴られる。


 カチャリとお茶とお菓子が入った食器が音を立てた。


 僕は慌てる事も無く。とぼけたフリを続ける。


 「えっと、なんか気に障る事でもしましたか?もしそうなら、謝るので怒りをお納めください」


 下手に出てレオーネ様の様子を伺おうとして、


 「えっ?」


 気がつけば眼の前にレオーネ様の手が視界いっぱいに広がっていた。頭を強く掴まれ、乱暴にソファーへと押し倒された。


 背中への衝撃で何をされたのかを理解して慌てる。


 僕をソファーに抑え付けて上から顔を覗かすレオーネ様。その顔は不気味に笑っていた。


 「なぁ?わかるだろ?私が言いたいこと。いつまでとぼけるつもりだ?その体に分からせないと行けないのか?」


 身体を抑え付ける手から人の熱とは違う熱が伝わってくる。レオーネ様の身体からは赤い光が漏れ出していた。


 魔力の可視化。


 高位の魔女が感情をたかぶらせる事によりしょうじる現象。いわゆる威嚇の様なもの。


 もう偽る事が出来ないと思い、抵抗しながらレオーネ様ノ言いたい事の答えを返す。


 「無理です。専属契約を他の魔女様と結ぶ何てできません」


 身体を動かしレオーネ様の拘束から逃れようとするが、力が強くソファーに縫い止められている様に動かない。必死に抵抗する僕を見たレオーネ様は唇を一度舐めてから顔を近づけて来た。


 「おいおい、つれないねぇ?私とは契約を結べないなんて、悲しい事言うなよ。」


 後少しでレオーネ様の鼻と僕の鼻が当たる距離まで来るとレオーネ様は何かを思い出した様に言う。


 「それとよぉ…。今の状況わかって言ってるのか?私が今優しさで交渉してるのに、それを蔑ろにされると私も我慢の限界が来ちゃいそうだよ」


 赤い光がレオーネ様から溢れ出る量が増える。


 臨戦一歩手前の状況。このままでは実力行使も厭わないだろう。


 絶望的状況の僕の耳は扉の向こうから聴こえて来る足音を拾った。それはレオーネ様も同じだったらしく、2人揃って応接室と廊下を繋ぐ廊下へと顔を向けた。


 瞬間。


 扉が吹き飛ばされた。その扉は僕を上から抑え付けていたレオーネ様へと、物凄い勢いで飛んで行っていた。


 

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