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1 灼熱の荒野

 


 灼熱の荒野を歩く。


 口で息をする度に喉が焼ける様な痛みが襲う。


 一歩足を踏みしめると顔から汗が垂れる。顎先から一雫の汗が荒野の地面へと落ちた。


 瞬間。


 ジュッと汗が蒸発する。


 ジリジリと身体を焼かれながらを進める。


 空には太陽など無く、蒼い空が広がるのみ。雲などない晴天の蒼空あおぞら


 時々風が吹くが、熱波を煽り身体を痛めつける。身体の体温は上がる一方な状況が続く。


 痛い。苦しい。熱い。


 それでも足を止めることなく前へと進み続けた。


 どんどん気温が上がり、喉を焼く痛みは肺へと侵食を始めていた。


 歩み続けると熱波が強くなり続ける。マトモに目を開いていられない。もしも、目を明けっ放しにしていたら数秒で失明していただろう。


 目を瞑り、小さくらける。


 細められた視界にまばゆひかりを放つ球体がうつる。


 僕はその球体へと手を伸ばす。


 ジュウーっと手が焼ける。


 熱いより痛いと言う感覚が先に襲いかかる。


 「ぐぅっ!!」


 歯を食いしばり痛みに耐えながらも、光の球体を手に収める為に腕を伸ばす。


 球体に近づく程、熱は上がって行く。


 手が、腕が焼かれる。


 顔にも火傷を負う。目はすでに開ける事はできない。


 視界が塞がれている中、熱と痛み、恐怖が身体と心を襲う。


 だけど、自分に出来ることは光を放つ球体の核手を伸ばすことしかできない。


 焼ける痛みを永遠と思える様な時間僕は味わう事になった。


 /


 意識が戻る。


 「!?カッ、ハ!」


 荒い息を付きながら左手で額を拭うと、その手には冷や汗がビッシリと着いていた。


 自分の状況を確認しようと周りを見渡し、現在の状況を理解した。


 右手をゆっくりと持ち上げる。


 白い背中と、それを隠せる程の長い赤い髪。それを掻き分けて手を置いていた場所は僕の手汗の跡が残っていた。


 白い背中の持ち主に声をかける前にタオルで背中を拭き、彼女の様子を目でうかがう。


 女性は診察様のベットの上でうつ伏せになっている。そんな状態で身動ぎ一つしていなかった。


 僕は彼女が怒っていないと思い安堵のため息を吐き終えると、彼女へと声をかけた。


 「レオーネ様。施術は終わりました」


 声をかけると女性は身体を持ち上げると露わになっている上半身を隠そうともせずに僕の方へと身体を向ける。


 「世話になったな。腕がいいとは聞いていたが噂以上だな」


 上機嫌な彼女に、僕は苦笑いを向ける事しか出来ない。


 彼女は上半身裸で女性的特徴のある胸を隠さずに僕へと向けているが、施術後の僕にはそれを見て堪能する程の余裕はなかった。


 


 



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