表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/239

72 三途の川のミコ


 ・・・まあ、三人の説明についてはまた今度・・・



「優斗。」

「!?」


 声をかけられて肩が跳ねる。

 顔を上げると、良心の欠けた目が俺を見ていた。


 叔母は優斗が靴を脱ぐために下駄箱の上に置いたスマホを手に取り、勢いよく振り下ろす。

 ガンッ! と音がして、視界の端に赤いものが見える。


 怒った理由は分かってる。

 叔母は、人の記憶に残るようなことをしたことに怒っているのだ。

 実際、ゴールデンウィークの後、家に帰った時にも同じように殴られた。


 殴られた場所を押さえて、手についた自分の血を見る。まるで他人事のような、あきらめの浮かぶ冷めた目で。


 叔母は、無言のまま苦痛に顔を歪める優斗を見下ろす。


「殴っても痛いの一言も言わずに……、ほんっと気持ち悪い。」


 優斗はぼんやりとする頭で思った。


 ……じゃあどうすればいい……?

 喋っても殴る、黙っても殴る。じゃあどうすればいいんだよ……。


 叔母は長い髪を振り乱しながら、スマホを振りかざし、優斗の頭を打ちつけた。

 優斗は最低限、致命傷にならないように、傷が残らないように抵抗した。止めるつもりはない。帰って長引くだけ。


 優斗は遠のく意識の中、叔母の持つスマホを見て思った。


(……ぁ、陸の携帯…………――――――。)










 ある記憶の海の中、フラッシュバックする物事を静かに眺めていた。

 まるで他人の人生談を聞いているかのように。


『え?』


 家の中は暗かった。


 何度思い描いただろう。夢にまで見た理想の暖かな家とはどんどん遠ざかっていく。

 そこにあるのは絶望と、腐り落ちるだけの体。いつの日かハエが集まり、骨になるだけの体。


 わからないふりをしたかった。でもできない状況。


『あ、ああ……――』


 視界がぼやける。

 ボロボロと、涙は止まることなく流れ続ける。


 頭を抱え、髪をギュッと掴む。

 ほんの少し、痛みを覚えるが、それ以上に――。


『あ゙あ゙ア゙ァァあぁぁァアッ――』




 いつの間にか、場所が変わっていた。

 そこは川の前。その川の名が何なのか、理解できないような鈍感ではない。……そのくらい、鈍感でいられたらよかったのに……。


 だからこそ、この川を渡りたかった。


 橋の真ん中あたりに辿り着いた時、向こう岸にいる人に気づいた。

 見覚えがある。写真の中で見たことがある。


(……美湖(みこ)さん。)


 向こう岸にいる女性は静かに微笑んで、落ち着いた声で話し出す。


『あらあら。名前を憶えていてくれてうれしいわ。』


 美湖、千代の……もちろん紗代の母でもあるかただ。

 確か、風雅(ふうが)家の三女だったか……。


ナ「えぇ………。」

白「風雅……? ねえ、風雅ってh」

 どわーーーーー!!!!

白「私h」(話を続ける白銀ノ聖桃蝶)

 ドンドコどんどこドンドコ……ドンドン!!!(雑音を入れる狐塚)

作「開幕早々カオスすぎて字面が地獄……。」

 作者も白銀ノ聖桃蝶止めて!

作「……あーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 わーーーーーーーーーーーー!!!!!!

ナ「うるさッ! 言いたいことなんも言えねぇじゃん!!」

 ……明日に!!!!

作「してくださぁい!!!(疲れ始めてる)」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イイネ等、よろしくお願いします。 え? なぜかって? しょうがないなぁ、そんなに言うなら、教えてあげないこともないですよ。 モチベにつながります。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ