6 …猫の存在忘れないで!!!
(鬼樹お姉さんから一言。このお話はあくまであとから登場する人物がやったことであって現在登場する人物は、関係ありません。あとグロ表現もあります。苦手な方はご注意ください。)
モブ(被害者ともいう)「はあっ はあっ…」
必死に逃げる。でも、相手はすぐに追いついてくる…。
ピチャ…ピチャ…
コツ…コツ…
暗闇に響くコーンヒールの音。
そして、少し錆びた死神のような氷でできた神秘的で大きな鎌。そこから滴り落ちる真っ赤な血が、おそらくずっと前から放置されている黒くなった血に落ちて、不気味な音を奏でる。
モブ「たっ…助けてくれ…!」
必死に助けを求めても、救いの手など出てこない。
モブ「来るな! 化け物!!」
助けを乞えばほとんどが叶う…そんな世界で生きてきたから「たすけて」なんて言葉が出るんだろうな…。
そんな事を考えながら鎌を大きく振って、迷いもなく振り下ろす。
モブ「ぎやぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!!!!!」
断末魔を残して、切り離された左腕を抱えて……呼吸という概念を捨てた。
さっきまで使っていた鎌は、バラッと崩れ、××の後ろに浮いている。
××の意志で動く氷のかけらに戻る。
××「はあ…。」
そうため息をついて××は、二度と動くことのない、ただただ腐るだけの体に、もとは鎌の形をしていた氷をひとかけらを手に持って死体の心臓あたりに刺した。
××は、大量に浴びた返り血を軽く拭って、死体に背を向け、吐き捨てるように言った。
××「さっさと廃れ。人類の生き恥。」
××がそう言った瞬間、刺した氷を中心に、腐り落ちて、骨のみになった。
そして、白骨と化した死体には目もくれず、小さく言った。
××「いつになったら、全部駆除し終わるんだろうな…。」
そしてまた、暗闇の中に消えていった。
どうしよう…。
警戒心むき出しの視線が痛い…!
あの後、とりあえずハンカチを渡して落ち着いたけど…。
警戒されていることは変わりないらしい。
なんとなく…気まずさを紛らわしたくて出た言葉…。
「…ッあの! …その…浮いてるとこ…もう一回見せてくれないかな…。」
…こんなこと…了承してくれるわけないよな…。
「………………いいよ。」
「…ふぅえぇ?」
僕は多分、すごくアホな顔をしていたと思う。
了承…された…。
「今から浮くから…。……言っとくけど、一回しかやらないからね!」
「え?」
「二度目は無いよ!」
「え…?」
「返事は!!!!!!」
「はい!!!」
どうも、こんにちは! いつも元気の鬼樹チャンです。
え? あの意味深な前書きは何か…って? そりゃあ、一番最初に書いたじゃないですか。
――このお話はあくまであとから登場する人物がやったことであって現在登場する人物は、関係ありません。…って。
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