表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/239

67 安藤啓介

アークナイツ、アークナイツ……。(忘れないためのメモ。おぼえんでいいから)




コメディ寄りのタイトル


「記憶喪失じゃない。ただの健忘症だ。」

「忘れたものはもう一度忘れろ!」

「誰も覚えてないけど、まぁいっか」

「運命のブラックホール」

「記憶の迷子センターはこちらです」


  次の日


 学校へ投稿している途中、僕は昨日の動画の事を考えていた。


(やっぱり何にもなかったって事はないよな。だってレルさんは、一ヶ月配信できなかったと言っていたはず。

 海曰くそのあと三週間ほど配信しなかったと聞いた。それに、動画が終わる前の不自然はラルの行動……。)


 どう考えても不自然だ。

 なぜあの後二人は三週間ほど配信ができなかったんだ?


 これはただの予想。可能性の一つに過ぎない。


 確定したわけじゃ――ない。


 ちゃんと考える。見落としていた部分はないか、ちゃんと確認する。

 歩きスマホは危険なので記憶の中にある部分だけ。


 初め、画面が表示されていなかったのは回線? 回路? の組み間違い。……かな?


(画面が消えたのは動画冒頭と同じく回線? がつながっていなかったか?

 しかしあの時の二人にそれができるとは思えない。機材はすべて簡単に買える値段ではなかったし……。

 もしあの時、ラルに向けられた鈍器が大事な機材の一つだとしたら?

 鈍器として入ってきた誰かに盗られた時にケーブル? が抜けてしまったら?

 その後機材が壊れたらまた買って届くまでは少し時間が……。)


「にっしむーら、さん!」


 後ろから肩にポンッと手を置かれて肩が跳ねる。

 後ろを振り返る。だが誰だかわからない。顔を見ても分からないから……知らない人……?


「おはよー西村さん。」

「えっと……どなたですか?」


「あ、初めまして安藤(あんどう)ですー。……ってなるかー!! 安藤だよ同じクラスの! 安藤 啓介(けいすけ)!」


「……え? ……………あッ、安藤さん?」

「だよ!! 覚えてぇ!? そろそろ!!」


 安藤さんは深くかぶっていた帽子を取る。

 そしてツッコミが早い。


 この人の名前は安藤 啓介。

 クラスメイトだけどあんまり喋ったことないなぁ……。


 でも顔は覚えていた。なぜなら容姿が目立つ。


 安藤さんの髪は白。白い髪に淡い赤、ピンク、赤紫がのっている。

 目の色は赤紫。


 全体的に色が薄い。


 深く帽子をかぶっているのは目立たないため。

 それに、整った顔立ちだから余計に目立つ。


 そのため、学校では目立ちたがりの生徒にばかり絡まれている。……ところをこの前発見した。

 困ってはいたが深く拒まない。顔が広いのだ。


 白に淡い赤系統の色がほんのりついた髪に赤紫の目。

 一瞬、葵のさらわれた先で会ったお兄さんを思い出す。


 でも違う。


 彼の髪は雪のように白く、目は燃えるような赤。

 何より違うのは笑い方。彼の笑い方は、すべてを見透かしているような鋭い目だった。


「西村さん? 話聞いてる?」


 ハッと現実に引き戻される。


 そうだ。今はこんなことを考えている場合ではない。

 目の前の自分事に集中しなきゃ。


白「安藤啓介……タイトルに名前が出るってことは、それだけ重要な人物ってことよね?」

 まあ……一応。

白「……まあ、それか単に作者の気まぐれか。」(聞いてない。)

 人の話を聞け。

作「え!? そんな重要な人なの?  なんか知らないうちにすごいことになってる気がする……。」

 久々の作ちゃんまんの子供っぽいセリフ。

ナ「名前が物語の中心に置かれると、その人物がどんな運命を背負うのか気になってしまうものだよ。果たして、彼はただのクラスメイトなのか、それとも……。」

 (相変わらすの悟ったふりか……?)

 なんか特別な意味がある気がする……。大事な名前って、記憶に残るものだよね。でも、それがどうして記憶に残るかっていうのは、きっとこれからの話でわかるんだろうなぁ。

作「全部知ってるくせに。」

ナ「教えてくれないなんてケチ。」

白「そーだそーだ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イイネ等、よろしくお願いします。 え? なぜかって? しょうがないなぁ、そんなに言うなら、教えてあげないこともないですよ。 モチベにつながります。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ