57 沈黙の叫び
少し違和感があるかもしれません。大目に見てください。
ナレーターさん
声を失ったとき、人は何を伝え、何を隠そうとするのだろうか。
絶望の中でも響く声なき叫び、それは静寂の中に真実を潜ませる。法の力が暴かれるとき、沈黙は叫びへと姿を変える。
57話『沈黙の叫び』、どうぞその静けさの中に秘められた声をお楽しみください。
キ「ナレーターさん、職業ほんとにナレーターに替えたら?」
しないよ?
「あんたね、誰だか知らないけど、人蹴っ飛ばして、許されると思ってんの!?」
園長先生は優斗に向かって叫ぶ。
(その前に僕に謝ってよ……。)
白髪緑メッシュの子供は思いはするものの口には出さない。
(今言ったらかんっぜんに注目される。避けるべき事態だ。)
「……そうだ、警察に通報してやる。」
(バカなの? そしたら自分の犯行はごまかせなくなっちゃうよ?)
※園長センセー貶し祭り
僕は園長先生の言葉を遠巻きに聞きながら、物影で目をしばたたいた。
どこか、このやり取りに現実感がない。
「えーっと
『なんとでも言えばいい。そっちこそ、人誘拐して、暴力ふるって、過去の虐待もさっき自分で言ってたし、その上人の物踏み壊して本気で許されると思ってんのなら、あんたも救えねぇくらいバカだな。ああ、これを脳みそお花畑っていうのか、はッ。笑える。』
と言いたいそうだけど。」
(言いたい放題じゃん。ヒドッ。)
※自分の事は棚に上げている
無表情でもまだ怒っているという事が分かる毒舌っぷり。
正直僕は、まだ驚いている。
でも優斗さんは、何事もなかったかのような顔をして、いつものように千代に訳してもらっていた。
※ちなみに白髪緑メッシュの子供は陸からはフードの子供のようにしか見えていない
今の白髪緑メッシュの子供の顔 (´・ω・`)
「あんたね、それは私じゃ……。」
私じゃない、と言いたかったのだろうか。
でも途中で黙ったのは、なぜ?
「『ついでに言うと誘拐は刑法第225条。営利目的等侵略及び誘拐罪、は一年以上、十年以下の懲役。児童福祉刑法第25条、児童虐待は二年以下の懲役、もしくは三十万円以下の罰金、または勾留もしくは科料。刑法第261条、器物破損は三年以下の懲役または30万以下の罰金です。』
……よく知ってるね優斗。」
勾留(読み方わからんくてAiに形を説明して読み方教えていただきました。)
Aiへの説明
てへんに絶句の句、溜めるの溜のさんずいがない漢字の読み方教えて。
その時の優斗の無表情は、彼の怒りを余すことなく物語っていた。
(違うね。ちゃんと考えてよ。間違えてる。)
倉庫の埃っぽい空気が、どこかひんやりと優斗の肌に触れていた。
――カッ
優斗さんは何かを園長先生の前に投げた。
ボイスレコーダーだ。
遠くから微かに聞こえる物音が、この場所の孤立感を強調していた。
「『警察に通報するなら、それを出せばいい。お前と葵の言葉をすべて録音した。」
千代(優斗)が法的に園長先生を追い詰めてる最中の張り詰めた空気の中、白髪緑メッシュの子供だけがのんきなことを考えていた。
(園長センセーとゆぅとを二人きりにしたら面白いことが起こりそう。)
「出したいなら出せばいい。それでお前が捕まるなら、それでいい。もし俺が捕まっても血にはあらがえない、と不本意ながら納得できる。』と言いたいそうですが? どうでしょう犯罪者さん。」
「血にはあらがえない……それは、私だって同じ……。」
最後まで園長先生を挑発する二人に対してはなった言葉は、千代にも、優斗にも、陸たちにも聞こえなかった。
作者あれ、法律調べたの? メモに書いてあったやつ丸写ししたんだけど……。
作「うん。調べたよ? ていうかあのAiへの説明めちゃくちゃだね。」
だってガチで分かんなかったんだもん。
白「一応キキ姉にも聞いたんだけどね。」
ナ「わからんて帰ってきた。」
んなもんわかるわけがねえ。
作「まあ……そうか。それより白髪緑メッシュの子供の心の声が聞こえまくってたよ?」