51 30代前半の女性
「あ、あのー。思い出話もういいよ。聞き飽きた。」
「葵が忘れてるのが悪いんだろ。」
頬を膨らませながら言う茶髪の少年。
忘れてるも何も、初対面だ。何を忘れるというんだ?
――カツ コツ
その時、この倉庫に足音が響く。
だれかが来たらしい。
「葵。」
現れたのは見知らぬ女性。30代前半ってところか?
僕の事を「葵」と呼ぶのはごく一部の人だけ。それだけで、警戒する理由は十分にあった。
葵に話しかけたその女性は、一見普通の優しい声だが、ほんの少しの猫なで声で、警戒心と気持ち悪さが混じった不思議な感覚を覚える。
「手荒な真似しちゃってごめんね? 光莉が会おうとしてくれないから……。」
「姉さん?」
姉さんがどうしたんだ?
そもそも…知り合いか?
「ここにいる子たちと仲が良かったでしょう? 特に優希とは、仲が良かったものね……。
初めからこうするつもりはなかったんだけど、こっちにも事情があるから、誘拐させてもらったの。」
優希という名前を聞いて、茶髪の少年が気まずそうに目をそらす。
おそらく彼が「優希」だろう。
見た感じ、異常者という感じはしない。
まともな人のような気もするが、そっちの事情で誘拐する当たりは、異常者としか言いようがない。
「テレビで見たのよぉー? すごいのねぇ。」
……何をするつもりだ?
じっとして、話を聞いて、次の行動を決めよう。
「あの……。どちら様ですか?」
女性は驚いた顔をした。
一度ため息をついてから、もう一度話しかける。
「単刀直入に言う。お金がいるの。」
目はマジだ。
うそを言っているわけではなさそう。
だが、初対面の人に金を渡すわけにはいかない。
「………………。」
とっさに、言葉を返すことはできなかった。
相手は切羽詰まった表情をして葵に手を上げる。
「何とか言いなさいよ!!」
――バチン!!
葵は思い切り叩かれ、床に倒れこんだ。
避けることもできた。できたが、よけなかった。いや、避けられなかった。
倒れた拍子に、光莉からもらったお守りが落ちて、その中から一つのビー玉が転がり落ちる。
「! 葵! 持っててくれたんだな!」
はいはーいッ、暇人なみなさーん。
ナ、作「ハーイッ。」
今日は特別ゲストをお呼びしました~。まぁ、せっかく思いついた名前忘れないためにだけど……(ボソッ)
作「で、この物語の跡に出てくる誰か?」
ナ「そうでしょ。」
あたり! 名前は~
白銀ノ聖桃蝶(略して白)「こッ……白銀ノ聖桃蝶です! よろしくお願いします!」
ナ「白銀の……」
作「せーとーちょー?」
と言う事でみんな! これから白銀とも仲良くして
作「ちょっとまった! これ今回の話と関係ある?」
ナ「俺の時は関係ある登場だったけど……。」
作者はどうだったっけ?
作「ゔッ」
白「と言う事で皆さん! ブックマーク、いいね等よろしくお願いします!」
ところで白銀。最初の「こっ」って何? あと白銀の名前、最初は「魂魄ノ聖蘭蝶」になる予定だったんだよ。(採用したけど…)もう一つの候補が「白銀ノ胡蝶蘭」