表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/239

49 Global Positioning System(GPS)


「あ、優斗さん。どこ行ってたんですか? こんな時に。」


 優斗さんと千代さんは15分後くらいに帰っていた。

 何をしていたのだろうか。ことが落ち着いたら聞いてみよう。


「そんなことより……光莉。ちょっといい?」


 そんな事?


「葵の携帯には、GPSは付いてないの?」


 GPS  (Global(グローバル) Positionin(ポジショニング)g System(システム)

 衛星測位システムの一つ。

 上空にある数個の衛星からの信号をGPS受信機で受け取り、受信者が自身の現在位置を知るシステム。

   詳しいことは知らん。


「GPS? あ、ついてた。」


 ついてたの!?

 もっと早く気づけよ……。


「でも、GPSがついてても、その葵? って子が携帯持ってなきゃ意味ないんじゃない?」


 そう言ったのは従兄の海斗。

 優斗さんと千代さんは、まさか海斗がそこにいると思わなかったかのか少し後ずさる。


「海君……まだいたの?」


「いたよー。」


 苦笑いを浮かべる千代さん。


「…でも、もし葵が携帯を触ることができない体勢? だったらまだ持ってるんじゃないかな?」


 ……たしかに。


 光莉は藁にも縋る想いでスマホをいじり始めた。

 それにしても、警察は何をやっているんだ?


 あの車のナンバープレートは隠されてすらいなかった。なのに、どうして葵はまだ見つからないのだろう。


 光莉はスマホで葵のスマホの位置を調べた。

 そこで光莉はスマホをいじる手が震えていることに気づいた。

 その指先には、葵を想う気持ちと、警察への苛立ちが込められていた。


(少し遠いな……。ワープで一気に飛ぶか…。)


 光莉はため息をついた。

 ワープは特殊能力であるため、能力を知らない一般人がいる場では使うことができないのだ。


「海君。帰ってくれる?」


 千代さんが笑顔で言う。


「えー! なんで俺!? 花園のライブもなくてヒマなのに!?」

「じゃあ帰ればいいんじゃない!?」


 千代さんは怒りを隠しきれてない。

 海斗は「えーやだ。せっかく来たのにー。」と駄々をこねている。


 千代さんは溜息をつく。


「それに、この際だから言うけど、「はなぞの」の漢字って、花の園じゃなくて「華」の園だから。華園!」


 千代さんの言葉に海斗は「そうだった! 俺ファン失格!? 死んだほうがいい?」と言った。

 千代さんが「さすがにそこまでは…」と言ったおかげて海斗は一命をとりとめた。こういう時かいとは本気でやるからな。


「海、お願い。帰って。」


 そう言って僕が頭を下げると、海斗が鼻の頭をポリポリかいて「ゔ~………。ぁ゙ーもう!! わかってるよ!!」と叫んだ。別に叫べとは言ってない。帰ってくれと言ったんだ。


 海斗は一度深呼吸をする。


「えー…。わかった。俺は陸がこれから何しようとしてるのかわかんないけど~……。

 頑張ってね。今からやることが、きっとうまくいくように願ってるから。」


「海…! ……何企んでんの?」


 そう言うと、海斗が佐藤に向かって「佐藤、タッチ!」と言った。すると佐藤にチョップをくらわされた。いつの間に意思疎通ができるようになったのだろう。


ナ「グローバルポニショングシステム?」

 ? ああ、ナレーターさんは時代設定的に知らないよね。

作「こらそこ! 設定いうな!!」

 GPSって言ってね。持っている相手も場所が分かるんだ。

 禁止命令に違反してさらにストーカー行為をはたらいた場合は2年以下の懲役または200万円以下の罰金(ストーカー規制法第19条)

 だったような気がするよ。

ナ「便利だけど怖いんだな……。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イイネ等、よろしくお願いします。 え? なぜかって? しょうがないなぁ、そんなに言うなら、教えてあげないこともないですよ。 モチベにつながります。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ