4 出会い
僭越ながらぶしつけに申し上げます。
いいね、ブックマーク、よろしくお願いいたします。
やっとキャラとキャラを合わせることができましたぁーー!
25,9,8修正。
僕は今、急ぎ足で外に向かっている。
その理由はただ一つ。……叫んでもいい?
スゥ……だって怖いじゃん!! 人が壁に入っていくところを見て怖くないわけないじゃん!
いや、まだ幻覚という線が残っている。そうだ、アレは幻覚だ、うん。
@―――#’-’#―――@
外に出てきました。
「んあぁぁぁぁーーー!」
外に出て大きく伸びをする。
春の風が草木に当たり、心地いい音を奏でる。
うん。春風が気持ちいいのは置いといて……。
さっきからなんかの歌声が聞こえる気がするんだけど……これが噂に聞く幻聴? 幻覚の次は幻聴か?
「あっ、猫。」
ふと、空を見上げるのをやめて目線を下ろすと、こちらをジッと見つめ警戒している猫を見つけた。
猫か……なんかいっつも逃げられちゃうんだよねー。最初は人間か怖いのかなとか思ってたけど、毎回だよ? 毎回! 僕前世で猫になんかしたのかなぁ……。
まあいいや、追いかけてみよ。(学習せず)
猫に対し無害アピールをしながらゆっくりと近づいていくと、草がザッ、ザッ、と音を立てた。
「あっ」
猫が逃げた。近づき方が怪しすぎたか?
でも、今回は逃がすものか! 舐めるなよ? 僕も前に比べれば、少しは足が速くなっているはずなんだから!
猫を追いかけて走り出す。
捕まえようと手を伸ばすと、猫がピョンッと飛んで避けた。
そのせいでズササササーと派手な音を立てて地面に滑り込んでしまった。
「いたたたた……あ、逃げられちゃった……」
起き上がり、目線をあげると――
一人の女の子が、天女のようなきれいな歌声で、空に向かって歌を歌っていた。
その子を見た瞬間、時が止まったようだった。
しかし、風は僕らの出会いを喜ぶように、草や葉を揺らした。
海のようにきれいな青色の髪と、ガーネットのように赤い瞳を持つ、陸と同い年くらいの、美しい少女だった――
「いや俺らはお前らの出会いを祝福してなんかねぇよ? 嵐の幕開けだからな? お前らの出会いは」
(By風)