45 花園(って言われたら何を思う? 私は後宮)
前回後書きに入りませんでした。
「私が書いたメモ(原作)はセリフばっかで説明文ないわ句読点も間違えてるわ語彙力ないわで大変でしょ。」(セリフ九割 説明文一割)
うん! クッソ大変だった!
「殴るよ? (でもあれで完成度高いと思ってたんです。)」
年齢考慮して考えたら上出来じゃね?
「確かに!」
人さらい…泥棒が去った後の方が葵にとっては苦痛だった。
なぜなら話しかけてきた茶髪の名前も知らない少年に身に覚えもない思い出話に付き合わされたからである。
周りの子供に助けを求めても、視線をそらされてしまうから。
薄情すぎる。
申し訳ないが、茶髪の少年の話は、まるで自分に関係のない遠い世界の出来事のようだった。
葵はただ、ここから抜け出す方法を考え続けていた。なぜなら、葵は芸能人であり、有名人だ。少年の話に、共感することはできなかった。
葵は、茶髪の少年の話を聞き流しながらも、心の中で何度も問いかけていた。
どうしてこんなことに巻き込まれたんだろう? と。
葵は、周囲の子供たちの視線を追った。
助けを求めるべきか、それとも静かに機会を待つべきか――
――その判断がつかないまま、時間だけが過ぎていった。
その頃、陸たちはと言うと……
遊園地のざわめきの中で、周囲の人々は誰も彼らに注意を向けていなかった。
その無関心さが、陸の不安感をさらに煽っていた。
「あーもう!! なんで推しのライブ中止になるの!?」
「……海、もうちょっと静かに……。」
海斗が叫ぶ。
海斗はスマホを握りしめ、画面に映る中止の告知を何度も見返していた。
「こんなことってある!?」と、悔しさを隠せない様子だった。
でもうるさすぎないか?(推しとかいないから海斗の気持ちが分からない)
それにしても、もう何十分か経つのに、葵は見つからないのか?
「なんで泥棒達の勝手な都合に振り回されなきゃいけないの!?」
「海斗? さん落ち着いて。」
佐藤も海斗をなだめる。
この声フェチをなだめるのは大変だぞー? イヤイヤ期の子供並みに大変だからな?
「だって、この日の為にためてきたお小遣い全部使ってグッツかったのに!!」
「あはは……。」
佐藤は苦笑いを浮かべる。
「なんだか……いつもよりにぎわってるわね。」
そう言って話しかけてきたのは千代さん。あと優斗さん。
「千代さん……来てたんですね。」
「まあ……一応ね?」
なんで疑問形?
疑問形だったのが気になったが、それよりも海斗を鎮めないと……。
「と、とにかく、今は落ち着こうよ海。ね?」
「そ、そう、いったん落ち着こう、ね? 海斗さん。」
海斗は推しのイベントが中止になったのが相当悲しいようで、八つ当たりじみたことを言ってくる。
「陸は花園を知らないからそんなことが言えるんだー!!」
その言葉を聞いて、優斗さんと千代さんが固まった。
花園ってなんだ? 聞いたことあるようなないような……。
「例の人気の℣チューバ―の名前でしょ?」
佐藤が知らないの? とでもいうように見てきた。
また佐藤に心の声読まれた!!
「花園って、あの人気のVチューバーグループのことだよね?」と佐藤が補足する。
「ラルとレルって、特に若い世代に大人気なんだよ。」と言っていたが「へー。」としか思わなかった。共感とかは期待しないでくれ。
「うん。四人で活動してるんだけど、今日はそのうちの二人が来てて、その二人の事は花園って呼ばれてるんだ。」
「へー、どんな人?」
全く知らない。
人気なんだろうけど。
「陸が興味ないことは知ってたけど、ここまでとは……。」
佐藤があきれてる。
もしかして、また心の声をよんだのか?
海斗は目を輝かせた。
いまさらだしこう思うには少し早いような気もするが……聞かなきゃよかったと後悔しています。
「ッよォッくッぞ聞いてくれましたぁ~! 花園はね、ラルとレルっていう名前の二人なんだけど、漢字の画数が多くて知った時は驚いた!!」
早口で説明する海斗。こういう時は黙って相づちを打つに限る。
海斗はスマホで何かを調べ始めた。ラルとレルの漢字を調べてるのか?
作「○○君いるってことは近くに××くんや月リーダー、酔っ払いもいたりする?」
ナ「いるかもしれないな。」
ナレーターさん! お疲れ様~。(゜.゜)……いるかもしれないね?
ナ「どっち?」
どっちかな~?
作「ちょっと!? ちゃんと答えてよ!!」
や~だヨ。ベ~。
ナ、作「よし、○してしまおうか。」
あ゙ぁ゙ァ゙ー!! や゙めて! 話し合いまじょう!! 落ち着いて!!
ナ、作「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺……」
い゙ゃ゙ア゙ぁー!!!!!!(汚い高音)