44 誘拐されたのに笑うって…ドМかな?
44、不吉な数字
皆さんこんにちは。ナレーターさんです。
出てきた理由はと言うと、陸が乗り物酔いしているため、読者の皆様方に不快感を与えてしまうかもしれません。(伝えても不快感を与えないなと言う言葉は、お伝えいたします。)
よって、後書きには出てきません。
前回のあらすじ!!
え? いらない? ……そっか…。
葵の問いに、泥棒は言葉を詰まらせた。
「………………。」
「どうしてですか?」
葵は泥棒を睨む。哀れみの混じった目で。
その時、葵の後ろからカバンをとられた女性が飛び出してきて、葵に勢いよくぶつかった。
「!?」
葵がバランスを崩した時に、泥棒が葵を捕らえる。
被害者の女の人はグルだったのか!
「葵!!」
光莉が飛び出そうとしたとき、佐藤が光莉の腕をつかむ。
佐藤は静かに首を横に振る。
「近づくな。」
泥棒が周りにいる陸たち含む野次馬たちに言った。
カバンから取り出したナイフを葵に向ける。葵の首筋に赤く短い線が入る。
それを見せられて、動こうとするバカはいなかった。
葵は連れていかれた。
動けば殺すと言われたので、陸も、佐藤も、海斗も、筮さん含む大人たち、光莉すらも、動くことができなかった。
葵の腕を掴む泥棒の手は冷たく、力強かった。
逃げようとする気持ちはあったが、体が動かなかった。
周囲の視線が痛いほど感じられる中、葵はただ静かに連れ去られていった。
葵視点に変ります。
僕は光流。姉さん達には「葵」と呼ばれている。
ただ遊園地に遊びに来ただけなのに、なぜか誘拐されてしまいました。
まあ、痛いのイヤだし、顔に傷でも出来たらみんな悲しむし、おとなしくしよう。
「これからどうするんですか?」
「……ついてくれば分かる。」
まるで企んでいたかのような言い方。
言われるがままに車に乗って、車が動いてる間はずっと外を眺めていた。
そこで、小さいころに見たことがあるような建物が見えた。
児童養護施設? あんまり見たことない……けど…何だろう、このなつかしさ…。
頭が痛む。聞いたことがあるような、ないような声が聞こえる。何を言っているかは分からない。
赤信号で変わらない風景を眺めていると視界がぼやけて、頬に生暖かい水が流れる。
一滴、頬を伝って、重力に従って落ち、服を濡らす。
悲しくもないのに、ぼろぼろと、流れてきてとまらない。
なぜ泣いているのかわからなくて「……ぇ?」と声が漏れる。
「なんで……思い出せないの…?」
自然と出た言葉だった。
なぜ言ったのか、分からない。
信号が青になり、車が動き出す。
コントロールできない感情。怖い。
こんな時はどうすればいいんだ? この気持ちはなんというのだろうか?
何も分からないぐちゃぐちゃな感情。感じたことのない、なんというかすらも分からない。
――気持ち悪い――
涙が止まるまで数分。それから数分経って目的地に着いた。
そこは人気のない倉庫。
倉庫の中に入ると、十歳前後の少年少女が4,5人。
倉庫の中は薄暗く、埃っぽい空気が漂っていた。
少年少女たちは無言でこちらを見つめていたが、その目にはどこか諦めの色が浮かんでいた。
その中に一人、派手な髪色の子供がいた。
フードを被っていたから顔はよく見えなかったけど……。
白い髪に緑色のメッシュの子供だった――
その子供の目にはフードの影。そこから不気味な光を放つ青色の瞳に、すごく引かれた。
白髪緑メッシュの少年が僕をじっと見つめる。
その瞳には一瞬、冷たい光が宿ったが、すぐに楽しそうな不気味な笑みに切り替わった。
「葵? やっぱり葵だ!」
嬉しそうに話しかけてきたのは、白髪緑メッシュではなく、茶髪の、同い年くらいの少年。
「? だれ?」
そう答えると、少年は悲しそうに下を向いた。
……っと、皆さま! 白髪緑メッシュの子供、聞き覚えありますよね!?
ご想像通りの、○○君! 脱衣所で会った子供です!
ッしゃぁ!!
「わ! 何急に、怖いよ?」
やっと、あのクソラグ地獄から抜けられた…!
「あ…(察し)本日、2025年、令和7年度、4月14日、約10,000文字、約70バイト? 単位は知らない。の内容を(読みやすく改変しながら)書き終えたって事ね。」
そう! やっと、あのクッ……ッソ、ラグい地獄から(少し)解放されたって事。
「でもまだ残ってる。頑張ろう!」
ではない。
「そういえば、やっと○○君本編出てきた~。ちなみに○○って書く時いっつも「まつまつ」や「つるつる(ハゲた?)」っと書いてしまって改名しようか悩んでます。」
ああ、そうだね……(泣いてる…うれし泣きですよ!?)というか()がうるさいんだけど…作者?
「別によくない? そのくらい。」
まあ……困ってないからいいか。それより「頑張ったね!」「お疲れ!」と言ってくれる方はコメントとかください!
「あと今も泣いてるこいつを慰めて。というかコメントしても利益ないよね?」
泣くので水分不足になって熱中症で倒れます。
「コメントしないでください。」