25/246
24 優斗
あの後、なんやかんやで筮さんは仕事で出て行った。
光莉たちも仕事が忙しいらしくて通話を切った。
そして、紗代さん千代さんも各自仕事で出て行った。
つまり、この部屋にいるのは、優斗さんと僕だけ。
…気まずいなぁ…。
その時優斗は…
(…え…っと…確か…西村…りく…だったっけ…)
と、思っていた。
(りく…いや、りおだっけ…まあ、いいか。)
気まずすぎる…!!
(一応りょかんの制服きてるけど…しゃべれないからな…ヒマなんだよなぁ…地獄より…マシか…。)
優斗は地面に寝転がる。
くつろいでる…ヒマなのか?
「優斗さんには、仕事はないんですか?」
▷ ユウトは頷きすらしない
▽
「………………。」
(うるさい…。) うるさいので無視しますか?
▷ はい
いいえ
優斗は陸を数秒見た。
が、すぐにそっぽを向いた。