22 代打
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▷ 会話が多い
▽
「池。池はーっと。」
僕は昨日の神秘的な池の近くに来たら、後ろからいきなり声をかけられて、肩が跳ねた。
「お! あの子たちが言っていたのは君かな? 少年。」
勢いよく後ろに振り返ると、この旅館のスタッフ?の人が来てる和服を着ていた。
この人が…代打?
「めっちゃ肩跳ねた…って、昨日めっちゃうるさくしてた…。」
「………………。」
と、池の方から声がしたので振り返った。
一人は昨日会ったこめかみが長い眼鏡の人。
木の上に居たから気がつかなかった…というか、あの服装で上ったのか?
声的には、あともう一人、男の人がいたような…。
もう一人の声の主を探して、きょろきょろしていると、声が木の方から聞こえてきた。
「っーー!!!」
「優斗!?」
ガサガサっと音がして木の上から眼鏡の人に優斗と呼ばれた男の人が木の上から落ちてきた。
「ゆーとどーしたのー?」
「紗代!」
紗代と呼ばれた女の人は木の上から落ちてきた優斗と呼ばれた男の人を笑った。
そして、眼鏡の人が怒って紗代さんの方にあゆみよる。
だめだ。この調子じゃ自己紹介にめっちゃ時間使う!
「あの…初めまして…?」
「「え? …あ。」」
紗代さんと眼鏡の人の声がそろった。
でも優斗さんは気にするそぶりもなく無表情のまま池を眺めている。
何を考えているかわからない人だなと、思った。
「初めまして、西村陸です。よろしくお願いします。」
「こんなかしこまらないでよ少年。」
名前が分からないから少年と呼ぶのかと思ったけど、名前を教えても少年呼びらしい。
「妹は…つ…山田紗代。よろしくね。」
「はい。よろしくお願いします。」
一瞬つ…と、言ったのが気になったが置いといて。
「あっ。紗代の双子の姉。千代です。」
「千代さん。じゃあ後は…」
この人、優斗?さんだけ。と思って優斗?さんの方に目を向けると、相変わらずボーっと無表情のまま池を見つめている。
「…あの…」
「………………。」
▷ ユウトの返事はない
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「初めまして…」
「………………。」
▷ ユウトが話す気配はない
▽
こやつ…強敵だな…。
▷ リクの前に強敵
ユウトが現れた
▽
「私たちの…いとこの優斗よ。」
千代さんがそう言った
千代の方に振り返ると、千代は一度ため息をついて言った。
「ちょっと…昔…トラウマが…あってね…。」
千代さんが目を泳がせながら言う。
「そう…だったんですね。すみません…。」
「いえ、大丈夫…と、決めるのは私じゃないけど…言いたいことは…なんとなくわかるから…通訳するわ。」
「ありがとうございます!」
「ゲーム要素…?」
どこが?
「▷が…ゲームぽいなって…。」
まあそんなことは置いといて、今回は自己紹介だけでしたね。
「自己紹介書くだけで1時間くらいかかったの!?」
大変なんですよ。あと優斗が叫んだのは虫がいたからです。
「虫嫌いだよって人はいいね等、よろしくお願いします。」
急だなぁ。虫好きって人はコメントして?