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191 地下室、蝶、そして白銀は助けてくれない

 前回の後書きで夏休みって話しましたけど、夏休み最終日に『夏休み最終日の午後〇〇時、息抜きという名の執筆活動をやってます』とか言いそう……(遠い目)


 投稿日に追記。

 投稿遅れて申し訳ないです。Wi-Fiの都合でログインできませんでした。

 あと、七不思議の五番様が出てくるお話を投稿し忘れていたことに気づき、先ほど投稿させていただきました。187話まで戻っていただけるを嬉しいです。


 話数に違和感がなかったのは、もともと話数を間違えていたので、投稿直前に直しているからです。



「なるほど~。」


 筮は、旅館でスマホ片手に頷いていた。

 そのスマホの真ん中には、西村 陸、と通話相手の名前が書かれている。


「寝床問題。確かに考えてなかったわ。よし、今からそっちに向かう。」


『え!? あッ、ちょ――』

            ――ブツッ




 西村家・・・


「切られちゃった……。」


「で? どうなの? 筮さんはどうしろって?」


「その……。」


 僕が兄さんに説明しようとしたとき、何もない空間から声が聞こえてきた。


『今から……そっちに向かうって言ったのよ。」


 ぼんやりとした声は徐々にはっきりとしたものになっていき、ついに何もなかった空間に筮さんが現れた。


「すぐ終わらせて、すぐに帰る。だからえーっと……この辺がいいかな……?」


 筮さんがリビングを少し歩き、両手を前に突き出す。

 後ろでポカンとしてる二人の前にいる僕は嫌な予感がし、筮さんに抱き着く。


「な、何するつもりですか!? やめてください! 家の中に証拠が残ればさすがに両親も怪しみます!」


「暑いから離れなさい。だーいじょぶよ。ちょっと魔法で地下室作るだけだから。そこに、江見ちゃんの部屋を作る。」

「え!? 私の部屋!? やったやった! ずっと自分だけのお部屋が欲しかったんです!」


 桜さんはぴょんぴょんと跳ねる。それどころか地下に降りる階段には手すりを付けてくださいね。あとなるべく木材が多い方がいいです、とか言い出した!

 それを見た筮さんは微笑み、伸ばした両手に向き直る。が、その前に僕の方を向いて言った。


「ほらね。」

「ほらね、じゃないんですよ! 何かってに人んちに地下室作ろうとしてるんですか!」


 必死に筮さんを止めていると、ポンッと肩に手を置かれた。


「まあまあ、いいじゃないか陸。」


 兄さんは親譲りの美しい顔で微笑み、ぶっちゃけ、俺も地下室欲しかったんだ、と言った。


「はぁーーー!!!?」




「んぐぅーーー! んー!」


 何で僕が桜さんの能力で壁に貼り付けられなければならないんだ!

 手足も口も縛られて、何もできないぞ!


「じゃ、地下室お願いします。」


「任せて。」


 兄さんと筮さんはノリノリだ。

 その隣で桜さんが僕と筮さんの間を行ったり来たりしてる。


 良心と好奇心が戦ってるんだろうな……。


 そして、僕の右上に桜さんの蝶が飛んでる。なぜ?

 助けてくださいえーっと、白銀? さん!


「………………。」


 ダメだ……。そりゃそうか。蝶に人語が分かるわけない……。

 チッ、蝶に期待した僕がバカだったよ。


 そんなこんなしてる間に、筮さんと兄さんがいるところが光った。

 おそらく地下室ができたんだろう。どうやら遅かったらしい。


 今の僕はきっと、桜さんの寝場所会議を見てた時の兄さんと同じ顔をしていると思う。


ナ「この中で唯一、陸だけが真面目だった――」

 確かにそうかも。

作「陸も大変だねぇ。ほら、飴あげる」

 近所のおばあちゃん? え、今、作者小学生だよね……?

白「筮さんの力ってすげーなぁ……」

ナ「おいコラそこの白銀! なんであの時陸を助けなかった!」

白「しょうがないでしょだって台本にそう書いてあっ――」(一瞬にしてガムテープでぐるぐる巻きにされる白銀)

 (にやり)ネタバレ・メタ発言防止用のガムテープが役に立ったようですねぇ……。

作「あはは……もうそのへんにしてあげて……」

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イイネ等、よろしくお願いします。 え? なぜかって? しょうがないなぁ、そんなに言うなら、教えてあげないこともないですよ。 モチベにつながります。
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