13 見た目は女、それでは中身は?
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「あ、そうだ。」
僕がいじめられていた時の事を思い出していると、光流さんがパン、と手を叩いてしゃべりだした。
「あの事、言っとかなきゃじゃない?」
あの事って何?
僕が首をかしげると、光莉さんはコクリと頷く。
「ああ、あの事ね。」
え、伝わるんだ。
「ね、ねえ、あの事って何?」
「え? 何って……」
光莉は当たり前のようにサラッと言った。
「葵が、男だってこと。」
「……え?」
衝撃の事実。
いやでも、確かに見た目可愛いから、女の子に見える。
早めに言ってもらってよかったー。このまま勘違いし続けたらこの後めっちゃ恥かくことになってたじゃん。いや、ほんとよかったわー。
「そっか、確かに、見た目可愛いもんね。テレビでも、よく間違えられるでしょ。」
「そうなんだよねー。自己紹介で男って言わなかったから、いまだに女だって思われてるよ。」
葵は笑いながらそう言った。しかし、僕は固まった。
「……え?」
弁解しないの?
「何?」
「……いや、あのー、光流さんは、テレビでは女子だって思われているんですか?」
「うん。」
「訂正しないの?」
「めんどくさいじゃん。」
えぇ……。それだといろいろとやりずらくない?
「それはそうと、陸も葵って呼んでよ。」
「え? でも、芸能人相手に馴れ馴れしい……。」
「「……………。」」
光流と光莉は顔を見合わせて、しばらく無言だった。
(姉さん、どうしよっか。)
(うーん。光流って呼ばれると、他人行儀で嫌なんだよねー。)
「「うーん。」」
ねーえー。教えてよー作ちゃーん。
陸「教えてほしい! 作ちゃ…さん!」
作者「作ちゃん呼びをやめたらね。」
じゃあ、( ^ω^)・・・作ちゃんまん!
作者「ふざけてるよねぇ╬」