101 歪みの家
優斗視点。
98話とは場所も日にちも違います。本当はピッタリ100話とかから始めたかったんだけどね……。
「ッはぁ~。」
目の前で陸がため息をついている。
そりゃそうだ。怪我をして陸の家にお邪魔するのは今回で二回目。
今回、雨は降っていなかったから楽だった。というのも、体を拭く必要もなかったし、熱も出ていない。
前回に比べれば比較的楽だろう。
と言っても、他人がまた重傷を負った状態で家にいたら楽も何もないか……。
「ッつ……。」
「あ、優斗さん。動かないでください。」
傷口、開きたいですか? と聞いてくる陸に、ほぼ一択しかない選択をさせるなと思いながら包帯を巻いてもらっている。
「それとも、このまま静かに痛みを抱き続けますか?」
怖い。笑顔が怖い。
「……ああ、安心してください。傷口は癒されるために開かれるんです。」
俺はどこの特殊人口だと思われてるんだよ!? いや、俺は普通の人間だから!!
俺はマゾじゃない。
……まさか、陸がマゾなのか?
「優斗。陸はマゾじゃないぞ。ただ、今はちょっと機嫌が悪いだけで。」
後ろで黙ってこちらを見ていた陸の兄、空が話しかけてくる。
あまり表情には出ていなかったと思うが、千代が分かるように、わかる人にはわかるんだろう。
「わかったように言わないでよ兄さん! 別に、怒ってないから。」
((ああ、怒ってるな……。))
今だけは、空の考えが分かる気がする……。
「はぁ……。終わりましたよ優斗さん。もう夜も遅いですので、さっさと寝てください。」
言われなくても、という感じだ。
夜。また目が覚めた。
前回は上にしか行けなかったから今回は下の探検に行こう。
そう思って陸の部屋を出る。
右側に屋上へ出る階段があり、左側に一階へと続く階段がある。
左側を見て、気づいた。この家の異変に。
(……なんだ? この違和感……。気のせい……じゃ、ないよな……?)
疑問に思った俺は、一度陸の部屋に戻り、ベランダに出る。
このベランダは、空がいる部屋にもつながっており、そして広いので二人で住んでいると場所を持て余しそうな場所だ。
風が吹く。肌寒い。
……ああ、そうか……。
俺にはまだない、まだ持ってない。この家の歪みに、首を突っ込む覚悟を。
だが、もう遅い。
ここまで来てしまえば、もう、首を突っ込んだも同然だろう。
(……もう、戻れないな。)
(描きました。というか手……あーもう全部雑! 下手!)
脳内を見るやつってあるじゃないですか。
作「お、久しぶりの後書きコーナー。」
あれに『狐塚 キキ』って打ち込んだら、愛13個、休16個、欲15個、嘘11個だったよ。(嘘多くないですか?)
よーし! 他のみんなも一気に調べちゃおー!!
作者(打ち込んだ名前):食13個、H34個
作「酷くない!!?」
と言うと思って……。
作ちゃんまん:休60個、逃1個
ナレーターさん:遊18個、欲16個、友11個、金12個
ナ「俺そんなに遊ぶの好きか?」
私はエッチな方の遊ぶだと思うけどね?
ナ「俺そんなに……遊び人か?」
そう言うと思って……。
???(ナレーター本名):H1個、金24個
ナ「どっちにせよ酷い……。」
白銀ノ聖桃蝶:食12個、悩11個、秘16個、H12個
白「ちょっと待って! 前の三つは理解できる。でも最後のやつが12個もあるのは認めないよ!!」
??(白の本名):友19個、遊16個、悩11個、秘11個
白「何だろう……こっちの方が納得できる……。あ、遊ぶの種類はナレーターさんとは別種類だからね!!」
ナ「酷い! 俺も違うよ!!」
どうです? 楽しめました?
ちなみに陸の脳内は、友達一割、嘘一割、秘密八割でした。
そして陸主演のラブコメ映画は
タイトル、わなわなラブアルティメット
主演、西村 陸
相手役、田村 圭
親友役、広瀬 すず
恋のライバル役、広瀬 アリス
圭って……男の名前では? いや、女の人もいるか……。じゃあ、ライバル役のアリスと百合になっちゃわない!?
※佐藤 淳主演、相手役 男。鈴里 紅蓮(別世界の主人公)主演、相手役 男。安藤 啓介主演、相手役、親友役、恋のライバル役全員 男。
……ハッ、もしやこれ、登場人物の名前を考えてくれるいい機械なのでは!!?