0 エピローグ 絶望の使者
もうだめだと思った。
耐えられないから。
あきらめるべきだ。
でも、あきらめきれなくて…。
頭では分かってる。
心で受け止めきれてないだけ。
それじゃあ足りないから。
改めて、初めの状態に戻すべきだと……。
その時聞こえた、ある人の言葉――。
『何よりも……ずっと、この✘✘を■てる○○する――だ。』
みんなが何か言っている。
でももう、どうでもいい。
みんなが止めようとしている。
耳に入らない。
――みんなが――必死に――
――止めようとしてくれているのに――
だれが、こんなに大きな絶望を持ってきたのだろう。
幸せの形が壊れたのは、一体何時?
「絶望」という名の運命なんて、なければいい。
運命は変えられると信じていたあの頃に……。
ある日――夢を見た――
『陸! 危ない!』
グシャ!――
終わりは――唐突にやってきた――
どうして…俺が代わりに死ななかったのだろう――
いやだ…! 死なないで…! おいていかないで…!
あの時――俺が代わりに死んでいれば――
あの時―俺が飛び出さなければ――
ぼ…くが――?
僕が――殺した――?
? ?? ????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????—――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!!!!!!
ナン…ダッケ?
でも、夢は夢。起きたら――すぐに忘れてしまった。
起きたら、悪夢を見たということしか覚えてない。
「ふぁああ………。朝…?」
そう言ってベッドを下りる。
カレンダーには、赤い丸が書かれている。
今日は、僕の✘✘✘
×××――●●● 誕生日、だ。
読んでくれてありがとうございます。
この話の登場人物は結構多いし、キャラの性格とかも大きな違いを出せないので、まあ、それは大して気にしないよ~って人だけお進みください。
(続き気になるよ~って人も進んで?)
修正しました。
この話の最後に、ちょっと本編っぽいなんかを入れました。月✘日。ヒントは「生」の逆。
この場合の「生」は、命を授かり、初めて外に出て、呼吸をした瞬間の事。では……その逆は…?
運命なんて、本当に変えられないのだろうか……。
絶望の使者がもたらしたものは、ただの悲劇か、それとも新たな希望への鍵なのか。
その答えを握るのは、彼らだけではない——あなた自身がどう感じ、何を信じるのかが、運命の行方を決めるかもしれない。
ここで一つ、教えておこう。
ハッピーエンドは、ただ与えられるものではない。誰かがそれを信じることで初めて、その形を得るのだ。
その中の一人が幸せになれば、それはもはやハッピーエンドと呼べるだろう。
さあ、今から絶望の使者が導く不幸な者たちを前に、君は彼らに幸せをもたらすことができるのか?