第6話 イセの手紙
『久しぶりのはじめましてだね、アマト。
突然ですが、私はあなたに嘘をついています。
それは――本当は今までの記憶があるってこと!
ごめんね、リムリムちゃんに言ったらだめって言われてて……。
今は言えないから……この気持ちを手紙に書いておくことにします。
この世界で再会した時、嬉しくって思わず……泣いちゃいました。
きっと、直前の世界で邪神を倒したご褒美なのでしょう。
最初は少しだけ信じられない気持ちもあったけど……私の【身体強化】を持っていたことで確信しました。
今まで……数えきれないくらいの世界で、たくさん守ってくれてありがとう。
何度も何度も、歯を食いしばりながら頑張ってくれて……。
初めてあの魔物の大氾濫を一緒に乗り越えられたこと、今でも鮮明に思い出せます。
……それと、いつも最期まで力になれなくてごめんね。
今回でロードのギフトが無くなったと聞いています。
だから……最後のこの世界では絶対に力になるからっ!
私の身体強化、多分9より上のレベルEX。
きっとそのための力だから……。
だから、私に任せてねっ!
それと余談ですが……記憶と能力が私に流れ込んできたのは、家族が襲われる前でした。
だから、お父さんもお母さんも、弟も生きています。
全てが終わったら……みんなに紹介させてね!
アマトが、本当は弟に全然似てないってことがバレちゃうけど!
何万回目かの一目ぼれ。
ずっと、ずーっと好きでした。
イセより』
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