07話 豪快人
しばらくエルフと僕の故郷の話をした。
僕は17歳。
僕は猫が苦手。
僕は画家を目指していた。
僕には優しいおばあちゃんがいた。
彼女も僕を知るとともに僕は夜遅くまで思い出に浸った。
自身の心が湿って切なくなってしまう。
「それで!それで!」
「うん、だからおばあちゃんはなんとも言えない御業で…。」
ここで玄関から温かい父の声が聞こえた。
「ただいま~!」
「あっ!ごめん待ってて。」
仲睦まじい家族のその様子は愛の抽出そのものだった。
僕を嫉妬させるには十分すぎるほどに。
「お父さん!おかえりなさい、掃除大変だった?」
「いや!父さんに掛かればこのくらいなんてことないよ!」
豪傑のような豪快さと力強さを持つどっかの剣豪だと言われてもしっくり来るかのような百戦錬磨の男性だ。
「旅の人!ぶっ倒れてたけど大丈夫だったかい。」
「えぇ、ありがとうございました。」
「俺の名前は〝ヘルム〟ってんだ!よろしくなぁ!」
「ヘルムさんですか、僕は白々白です、ハクと呼んでいただければ。」
「最初に家の名がくるのか、珍しいな!」
「まあ…かなり遠くから来た者なので。」
見た目以上の元気な人だ。
この人、一人で元気玉作れそうなくらいは元気だ。
「家にはしばらく居てもいいからな!その代わりと言ってはなんだが…“掃除”手伝ってくれないか?」
「?…そんなことでいいんですか?」
「でもショゴスの掃除って大変じゃない?」
「こっちは…居候だからね、それくらいのこと喜んでやるさ。」
「ありがとうなハク!明日は早いから早く寝ろよ!」
「はい、ところで…エルフちゃんはもう寝るべき時間なのでは?」
「え⁉私17歳だよ。」
「ウェ?」
異世界に来て2番目に驚いた。
幼女が僕と同い年なんて…。
もう早く寝よう。
ハクのおばあちゃんはなんとも言えない御業でゴキブリを野生に返した話をしていました。
…幼女になんつう話ししてんだ。




