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06話 緩和的日常の始まり
さて幼女の名を聞いた。
幼女は〝エルフ〟と言った。
「あなたの名前はなんて言うんですか。」
「白々白だよ、ハクって呼んでね。」
「ハクさん…良い名前ですね!」
そのような雑談を交えながら食事をたいらげた。
味気無い食事ながらも絶品だった。
さて突然だが住む場所どうしよう。
さらにプラスで一文無しだよ。
「ハクさんって旅人じゃないんですか?」
「いや…まぁかなーり遠いところから来たからあながち間違いではない…のかな?」
「なんで疑問形なんですか。」
幼女…ではなくエルフに頼もうか、ここにしばらく住まわせてほしいと。
いや幼女に頼る17歳の構図はいただけない。
「しばらく住まわせてあげましょうか。」
「えッ。」
願ってもないことだった。
「ありがとう、なんでここまで良くしてくれるの。」
「まあ…困ったらお互い様です!その代わり私が困ったら白馬の王子が如く助けに来てくださいね。」
「ははっ、これから困るような物言いだね。」
「はい!」
「肯定しちゃったよ。」
こんなどうでもいい会話が良い。
この場にあわよくば彼女も。
エーデも一緒に。
シリアスを緩和ダゼ!!!!!