【悪魔、欲望の化身】悪魔VSゴスロリ娘
【悪魔、欲望の化身】悪魔VSゴスロリ娘
「あら、タイガー、手こずっている様ね、でも、もう少し頑張ってね!
ここにはもう一匹、何かいる様だから、それを先に片付けるわ・・・さあ、悪魔さん、隠れないで、出てきなさい」
ゴスロリ娘が何もない壁に向かって呼び掛ける。
すると壁に横筋が入り、それは大きな目になった。
「我を呼ぶお前は何者だ。
我は人間の欲から生まれし者」
「この異空間を作ったのは、あなたね・・・悪いけど消えて貰うわ」
「はっはっは、我を消すだと、小生意気な・・・我の力を思い知るがよい。」
悪魔の目が突然光った。
ゴスロリ娘は次の瞬間には音の無い暗闇の世界に立っている事に気が付いた。
やがて、突然、暗闇に幾つもの筋が入り、それは先程と同様に目になり開いた。
その目は赤より紅い朱色をしていた。血の色だ。
目は至る所に浮かび上がる。やがて顔の輪郭が浮かび上がった。
それらは長い髪を垂らし、口からは血が滴り落ちる。
何れも歪んだ表情をして苦しそうな声を漏らしていた。
「助けて、助けて・・・」
その声は悪魔に捕らわれた人間の魂の叫びの様だ。
「キャー怖い。
誰か助けて、おしっこをちびりそう。
なんちゃって、ちょっと、あなた面白いものを見せるわね。
でもね、僕には、こんな脅しは効かないよ!
うふふふ・・・さあ、僕に恐怖心があるなら、好きなだけ食べればいいわ・・・。
どう、この瞬間、あなたはもう分かった筈、こんなものを見せても、僕からは恐怖心は生まれないわ・・・」
「何?・・・お前は人間ではないのか・・・何者だ?」
「ふふふ、僕は死神抗魔官、悪魔の悪行をジャッジ(judge:判定)し抹殺する者。
さあ覚悟しなさい」
「え・・・ちょ・ちょっと待ってくれ、我は何もしていないではないか・・・」
「あはは、今更、何を言う。
ここで待ってくれと言われて、待つお人よしはいないわ・・・あなたは悪魔の卵、魔物を使って人から恐怖を集めていた時点でアウト、さあ、僕の審判を、その身をもって受けなさい。」
ゴスロリ娘は何ら躊躇することなく大鎌を振り下ろした。
タイガーは羊頭魔と程よい汗をかく消耗戦になっていたが、勝負を掛けた。
「なかなかやるじゃないか、だが、このあたりで終わりにするか・・・身体強化、パワー向上 パワー超向上 パワーMAX」体に強化魔法を掛けた。
闘気が膨れ上がる。
次の瞬間には強烈な打撃が羊頭に炸裂していた。
「タイガー、長居は無用、
悪魔を倒したから、この異空間は崩壊する。
助けた彼を連れて、ここを離れるわよ!」