第二十一話 聖騎士ライルが仲間になる
評価をいただいたのでお礼投稿です。
書き溜めがあまりないのにこんな風に臨時投稿をして大丈夫なのだろうかww
「えっ? ライルさん、聖騎士なんですか?」
「ああ、昔はタダの騎士だったんだが、この前、水の女神アクアを名乗る女が現れてオレに魔王を倒せと言って聖騎士のスキルをくれたんだ。まあ、どこかの頭のいかれた女の冗談だと思ったんだけど騎士のスキルが本当に聖騎士に変わっていたんだ。まあ、魔王の攻撃は受けてみたいけど……ぐふふ」
また、俯いて後ろを向いてしまう。
なんだろう。この人。
いまの話に笑うポイントなんてあったかなあ、と僕がいぶかしんでいると
「いやよ。なんでわたしがこんなド変態と一緒に行動しないといけないのよ」
「だけど、前衛が欲しいって言ってた所だろう。あの防御力は見事だし、聖騎士スキルを持つライルさんとここで会えたのは運命だったんじゃないのか」
ジークがそんなことを言ってリーナを説得しようとしている。
そんな僕たちを今度はライルがいぶかしんでいた。
「実は僕は勇者なんです」
「わたしは大魔導士」
「僕は聖女です」
自己紹介がてらスキルのことを明かすとライルは驚いていた。
そして
「両手に花のところにオレみたいなおじさんが参加して良いのか?」
何か見当違いなことを考えているけどそんなことは関係ない。
先に訂正しておかないといけないことがある。
「僕は男です!」
「え?」
ライルが戸惑ってジークとリーナに視線を向けている。
二人はしっかりと頷いていた。
もうこのやり取りが毎回続くのは勘弁してもらいたい。
「こんなにカワイイのに?」
「ええ、非常に残念ですが」
「本当に残念だけどね」
「もういいよ。その返しも!」
声を荒げる僕はやっぱり無視された。
もういいんだ。グスン。
「マルコのことはこの際、置いておいて、君たちに協力するのも吝かでもないんだが、オレと君たちじゃあちょっと実力が違い過ぎるからなあ。一緒に行っても君たちの成長に悪影響があるんじゃないかなあ」
流石は大人だ。
しっかりと物を考えていると僕が感心しているとリーナが
「そうよ。あんたと一緒にいるとマルコに悪影響が出るわ。もしマルコがあんたみたいにドMになったら……それはそれでいいかも」
リーナが自分の考えに戦慄している。
それにしてもさっきから変態だの、ドMだの、いくら男嫌いでも大人の人に失礼だ。
そう思って僕がたしなめようとするとライルが問題ないとそれを制する。
罵られて顔を赤くするぐらい憤っているのに本当に心の優しい人だ。
僕がそんな風に尊敬の眼差しを向けるとさらに顔を赤くしてプルプル震えだした。
もしかしてどこか身体が悪いのだろうか。
リーナがそんなライルを見てあからさまに距離をとる。
いい加減、態度が酷いので僕が注意すると納得いかないと頬を膨らませていた。
しばらくすると立ち直ったのかライルがこちらに向き直る。
そして
「君たちと一緒に行くのも悪くなさそうだ。毒舌のお嬢さんに罵られるのも、純真なマルコ君に尊敬の目を向けられるのも……いや、そんなことはどうでも良い。ただ一つお願いがあるんだが――」
「なんですか?」
「僕の顔を踏んでくれないか?」
真顔で何か言っていたが、よくわからなかった。
いま、顔を踏め、って言ったような。
でも、そんなわけがないよな。
顔を踏まれたいなんてこと言う訳が
そんな風に僕が混乱していると
「もう、バッカじゃないの! 消し飛べ、変態! ファイアボール!!」
リーナがライルに向かって火魔法を放っていた。
「ううん。なかなか良いファイアボールだ!」
髪をアフロにしながら親指を突き上げるライルは恍惚な表情でその場に倒れ込んだ。
ちなみに身体はほぼ無傷で回復魔法の必要はなさそうだ。
どんだけこの人は丈夫なんだろう。
それは置いておいて
なんだかこの人を仲間にするのはマズいんじゃないかと僕は今更ながら考え始めていた。
いつもお読みいただきありがとうごいます。
またまた評価をいただきましたので明日もお礼投稿したいと思います。
これからもよろしくお願いします。




