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第零話
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彼女は、寂しそうにしていた。転校して間もない自分でも、クラス全体が彼女を遠ざけていることぐらい、簡単に伝わった。
ぼくはやがて彼女に声をかける。
「どうしたの? 」
「なんでもない…」
「そうには見えないんだ。心配事があるなら、力になるよ」
「そうやって人の事情に入ってこないでよ!…どんどん人が嫌いになる…」
そのとき、確信したんだ。彼女には何かがある。誰にでも事情はあるが、彼女のみは特別であり、その何かはこのクラス全体が関わっているようだった。
「来てほしいんだけど、いいかな」
僕が、彼女に教えた場所。それが今となっては、唯一の思い出。
あまり難しいことは言えませんが、かなりの長編になるかと思います。
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