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シャドウサーカス〜闇と光の出会い〜  作者: シン
First Show

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《ウィル目線》

「いいの、このまま帰らせて」

 カナは目を細め、こちらを見てくる。

 わたしは顎に手を当て、考え込む素振りを見せた。


 こちらから何の反応も返ってこないことが不満だったのか、カナはさらに言葉を重ねる。


「そもそも、どうして昨日、彼女の参加を許可したの?

 彼女を――表の世界で生きる人を巻き込んではいけないって、あんたも分かっているでしょう」


「彼女が、どういう存在なのか分からないからですよ」


 カナの不満と問いに対し、わたしが返せる答えは、それだけだった。


 最初は、ただ利用できる人間を捕まえたのだと思っていた。

 カイが彼女を連れてきた時、妙に冷静な女だという印象を受けた。


 事件に巻き込まれても、泣くことも恐れることもなく、ただ状況を分析していた。

 それだけなら、度胸の据わった女だと解釈することもできた。


 だが、カイを彼女に付かせた途端、任務に関する調査が急激に進み始めた。

 カイ自身も、彼女に影響されたのか、命令とは無関係な行動を自ら取るようになった。


 ――事が、うまく運びすぎている。


 彼女と協力関係を結んでからというもの、どうしても違和感が拭えない。


 彼女が単に優秀なだけなのか。

 それとも――。


(それに、彼女からは……わたしと同じ匂いがします)


 どうにも、気味が悪い。


(これも、同族嫌悪というものなのでしょうか)


 どうやらわたしの答えにカナは納得できないらしく、まだいろいろと口うるさく何かを話していた。


 わたしはそんな彼女を置いて、店を出ようとした。


 (さて、彼女を巻き込んだことが吉が出るか凶と出るか)

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