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スキル『洗濯』の能無し悪役令嬢は、冷酷王太子殿下と虹染めに夢中〜無自覚溺愛に振り回されつつも、隣国は楽園です!〜  作者: 櫛田こころ


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第72話 次の繭殿へ

 リデル様と、名実共に『婚約者』となってはや二日。


 正式な発表はまだだそうですが、わたくしたちは次にせねばならない『お仕事』をせねばなりませんの。


 東と西の繭殿は無事に解放できたので、残るは逆の方位にある繭殿の解放。


 浄化とともに、聖獣様方の解放もしなくてはいけませんの。


 休養充分なほどいただきましたし、り、リデル様とも両想いだということも確認が取れましたから。


 本日から、またお仕事に取り掛かりますわ!! イリス国の皆様に降りかかっている『穢れ』を少しでも浄化できるように……と。



「レティ。では、行こう」

「はい」



 転移方陣へリデル様と共に赴き、ふたりで中央に立ったあとに変わった景色は王城ではありませんでした。きちんと、方陣が完了している証拠ですの。



「……月の、北」



 方陣から降りたあと、リデル様がそのような言葉を紡がれました。なにか意味がおありなのでしょうか?



「リデル様?」

「……思うんだ。繭殿の中に封印されていた、聖獣殿には司る方角などがあったと」

「……たしかに。おっしゃっていましたわ」

「だから、これから向かうところは『陽』ではなく『月』。『月虹』に属するイリスの加護を持つ聖獣殿らのはずだ」

「げっこう……?」

「君をジャディスから迎えに行ったときに、国布を使って生み出した夜の虹だ」

「まあ」



 銀色に輝く、月の色とそっくりの虹。


 昼間に見る鮮やかな虹とは違いますが、あちらはあちらで大層美しい光景でしたわ。


 こちらの繭殿では、それを司る聖獣様方がいらっしゃるのですね。わくわくしますわ。



「だが、『夜』と穢れの組み合わせは……レティ。少し、ここで待っていてほしい」

「まあ、どうしてですか?」



 あと少しで、そこに見えている繭殿らしき建物に到着しますのに。スキルを使用するのはここでもできるでしょうが、布に穢れを移す『染め』を確実にできるかまではわかりません。


 ですが、リデル様はしっ、と唇に指を当ててこられました。な、なにをなさいますの??



「俺の予想が外れてなければ……だが」



 腰の剣を抜き、正面に向かって構えられた途端。


 繭殿らしき建物から、穢れのような黒い霧がひゅっと、こちらに近づいてきたのですわ!!?



「まあ!?」

「レティ、少し離れられるか!? あれは穢れ以上の邪気かもしれない。君のスキルを使える隙を作るから!!」

「わ、わかりましたわ!!」



 これまでと違い、襲い掛かってくる『穢れ』など初めてですが……まだ距離があるため、少しだけ逃げる猶予はあります。リデル様が剣になにか魔法をかけてから、邪気とやらを引き付けてくださいますが……あまり、のんきに逃げてもいけませんわ。


 方陣までいかずとも、リデル様が撃退しているのが見える距離まで移動し……すぐに、言祝ぎを唱えて聖浄(クリアラ)を発動させましたわ!!


次回は月曜日〜

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