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スキル『洗濯』の能無し悪役令嬢は、冷酷王太子殿下と虹染めに夢中〜無自覚溺愛に振り回されつつも、隣国は楽園です!〜  作者: 櫛田こころ


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第50話 ひとつの仕事が終わって

「レティ、ご褒美に君の好きなものをつくりたい」



 ヴァイス様へのご報告が終わったところで、リデル様が嬉しいお言葉をくださいましたの。


 ほんの少しだけしか、繭殿にはいませんでしけれど……その、たしかにお腹がぺこぺこでしたもの。魔力をきちんと使用すると、こんなにもお腹が減ってしまいますのね!



「その……なんでも、よいのでしょうか?」

「すぐ出来るものでも構わないし、城の料理長に頼んでもいいが」

「でしたら……その。お肉、を」

「肉だけ? ……いや、その顔はパンも欲していると見た!」

「何故おわかりになりますの!?」

「俺だからだ」



 ということで、神殿にほど近い場所へと移動したのですが。そこではなぜかディルスお兄様たちが軽装で色々なお肉を焼かれているところでした。



「お? 報告が上がってたから、タイミングばっちしだな?」

「……ディー。リルもなにを?」

「お前さんたちが俺らの穢れを抜いてくれたしな? 今日も頑張ったんなら、慰労すんのは当然だろ?」

「……俺がレティに作りたかった」

「手間省けていいだろ? 姫さん、何から食いたい?」

「遠慮はいりませんわ、姫様」



 なんて……なんて、素敵な光景なのでしょう!! 野営の道具の上には、香ばしく焼けたお肉たちがずらりと!! わたくしの大好きな腸詰肉も焼かれていますわ!! ああ、今すぐにでも頬張りたいくらいです!!



「……レティを、喜ばせるのは俺だったのに」

「じゅーぶん、喜ばせてるんだから。俺らにも恩返しさせろ。こんくらいでいいのかわかんねぇが」

「お、お兄様!! た、食べてよいのですか!?」

「おーおー、好きなだけ食いな?」



 リデル様はどこかがっかりされていましたが、せっかくのお肉が冷めてしまうのは非常にもったいないです。お姉様からパンをいただいて、挟もうとしたところ……お姉様から待ったのお言葉がありました。



「姫様。このままでも美味しいですが……塊のチーズを少々炙って、蕩けたら肉の上に」

「まあ……まあ!?」

「最後に少々味付けをして」



 出来上がりましたと、チーズ乗せのホットドックとやらを作っていただきましたわ!! これは、熱いうちが絶対に美味しいと直感的にわかります!! 汚れないように気を付けながら口に運べば……まろやかな味わいの溶けたチーズに、しっかり味の付いた腸詰肉を受け止めたパンが美味しくないわけがありませんわ!!



「……めっちゃ好みだったようだな?」

「……俺のときより、喜んでいるようだ」

「ふふ。姫様のお食事の好みを活かしただけですが……あれほどとは」

「! 蕩ける触感が好きなら、あれも!!」

「落ち着け、リデル。姫さんが結構食うにしても、女なんだから加減を見ろ!」

「ひとつ……から、様子を見られた方が。……あら?」

「美味しかったですわ!!」



 つい、ひと口が大きくなってしまい、あっという間に食べ終えてしまいましたが。皆様に振り返ると……なぜか、きょとんとした面持ちに?? わたくしの顔がなにか変なのでしょうか? 


 首をかしげると、リーリルお姉様がナフキンを貸してくださったので口元は拭きましたけれど??



「……姫様。おかわりはいりますか?」

「? はい。まだ少しほしいですが」

「だ、そうです。殿下」

「よし!! 次は腸詰じゃないひき肉の方で!!」

「野菜も食わせてやれよ~」


 何がおかしかったのか、結局わかりませんでしたけれど……そのあとの、『ハンバーガー』というのもとても美味しかったですわ!! サンドイッチの亜種らしいですけど、わたくしとても気に入りましたの!!

次回は金曜日〜


今年一年ありがとうございましたー

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