表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキル『洗濯』の能無し悪役令嬢は、冷酷王太子殿下と虹染めに夢中〜無自覚溺愛に振り回されつつも、隣国は楽園です!〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/60

第48話 繭殿のひとつめ⑤

『クロノ様の血を引く子よ。我は相対する四獣を待ち望んでいる。……彼の穢れも、はやく払い除けてくれないだろうか?』

「ここと、反対……でしょうか?」

『具体的な位置はわからないようにされている。しかし、そなたらに受け継がれた伝承通りに進むがよい』



 とおっしゃったシャディーレ様は軽く吠えたあと……繭殿の奥にある小さな建物の中に吸い込まれていきました。


 リデル様が慌てて扉を開けられましたが、中にシャディーレ様のお姿はなかった代わりに。



「……壁画。普段は、この中に」



 わたくしも拝見させていただきましたが、シャディーレ様そっくりの一角獣の絵がきちんと描かれていましたわ。今はこの中でお休みかもしれませんのね? リデル様もそう思われたのか、そっと扉は閉じましたの。



「……リデル様。本日はうまくいきましたが……次に行かれます?」



 わたくしはまだまだ元気いっぱいでしたが、好き勝手に動くわけにはいきませんのでリデル様にお聞きしました。すると、やはりわたくしを気遣ってか『いや……』と首を横に振られました。



「方陣へと戻ろう。父上らにもシャディーレ殿ら四獣のことは報告したい。やはり、ライオスたちにも協力は募ろうと思う」

「わかりましたわ」



 転移方陣にてお城に戻り、陛下にさっそく報告したところ……ヴァイス様からもお話がありましたわ。



「西の方角にある繭殿に変化があったとの報告があってな。もしかしたら、それが次に解放してほしい方角なのだろう」

「四獣を解放しても、クロノ様が抱える穢れは」

「そこなのだよ。我らも伝承でしか知り得ない。金の髪を持ち、虹色の瞳を持つとされているのが最高神・クロノソティス様だと」



 クロノ様の本来の髪色はまったく違うそうですが……あの髪色でも、少し薄くなった程度とは思えません。いったいどれほど、穢れを抱えたまま長年漂っていたのでしょうか? わたくし、少し悲しくなりましたわ。



「陛下。わたくしも精進いたしますわ。クロノ様のためにも」

「ありがとう、レティ。しかし、身体資本なのだから決して無理をしてはならない。むしろ、我々の代での穢れを抜くことが出来た事態……奇跡に等しいのだから」

「……わたくし以外で、同じように聖浄(クリアラ)を扱える方はいないのでしょうか?」

「うーん、なんとも言えないね」



 わたくしの素性も、少し怪しいとリデル様がおっしゃっていましたし……あの国が今、封印からクロノ様が向かわれた以降、クロノ様のお姿も見ていません。なにか、わたくしたちに隠していらっしゃることが多いのでしょうか。隠すことで、試練をお与えになられているのでしょうか?


 わからないことだらけですが、ひとつ解決に導けたことには安心が出来ました。


 少し間を置きたいところですが、明日には陛下がおっしゃった繭殿に向かい……できれば、同じ方法でリデル様と穢れを分担して浄化する予定です。


 ふたりでしか出来ない方法だそうですが、かわりにセレスト側がほかの国々に雨のタイミングで虹を多く見せて穢れを吸う役目を担っているそうです。


 わたくしが穢れを移したあの頭巾……をいくつか手袋にしたことで、浄化は血筋の濃い『染め』と『紡ぎ』の担当が一身に引き受けているそう。それが、ライオス様とアディルカ様。


 ライオス様はもともとアーストの王族なので、『染め』を久しぶりに経験されたそうですが手袋のお陰で手が染まらないのだそうです。お役に立てて、本当にようございましたわ!

次回は月曜日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ