AIアプリによる改変?
AIが書いているのだろうか?
日記の内容が増えるのも、何らかのソフトが動いてる証拠だし、AIアプリなら、このぐらいのことは平気でできる。しかし母はAIが嫌いだった。流石に手書きの原稿はなかったが、書きやすいからと、縦書きのワープロをわざわざ中古で買って使ってたくらいだ。やはり本は紙でなきゃ。というほどのアナログ人間だった。
笠松出版の佐々木加奈さんから、LINEが入る。
『まだ確信は持てないのですが、茜さんのいる村がわかりました。以前、モンブランを登った方が、年配の女性がこの村に住んでいて、日本人が?と思ったそうなんです。名前は確認してないとのこと。でも彼の言う風貌が、私には茜さんに違いないと!思いました」
加奈ちゃんの第6感てやつか。
デジタルに頼らず、直観で信じたことを実践する!
私は、
『自分も同じ思いです!ぜひそこへ行きましょう!』
と、返信した。
しばらくすると返事が返ってきた。
『村の名前はツェルマットといいます。マッターホルンを望む町で、多くの観光客が来ます。茜さんはそこで山岳ガイドをしてるようです。ミラノから直行便のバスがあり、それに乗れば1時間50分で着きます』
1時間50分。大分早くなったわ。
あてもなくチューリッヒに行くのかと思ってたけどよかった!
(後で聞いた話だけど途中下車しながら探すつもりだったらしい。
山岳ガイドか。
やはり茜さんらしい。
野口さんは健在なのだろうか?
洋子は胸の高鳴りを感じながら、眠りに落ちる。
日記の内容が少しぐらい変化していても気にしないことにした。
もしかしたら、何か仕掛けがしてある日記なのかもしれないと思ったから。
ただ母はそういうAIアプリを絶対に使わない人だったから、そこは謎なのだが。




