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体力をつけよ!

加奈さんが言うには、彼女は高校生の時にある高校の山岳部で、海外遠征に参加したそうだ。

場所はスイスのアイガーという山。


とても険しく、女子高生が登るような山ではないらしい。

でもその高校では、このアイガーの山小屋で働く日本人女性がいるので、頂上に行けなくても、その山小屋に行くこと目的とした登山だったとか。これも加奈ちゃんが当時企画してできたものだったらしい。


「その山小屋は、ミッミッテルレギヒュッテと言って、戦前に日本人が発起して出来た山小屋なんです。そして1995年からは山小屋の主人は女性がやることになってたんです。そして私が高校生の時、いまから6年前なんですが、私はその茜さんと、その山小屋で時初めて逢ったのです!」


山に詳しくない私は、彼女の言っていることをすぐさま理解するには、あまりに無知すぎた。


山の名前を聞いてもぱっと浮かばない。

モンブランなら知っているけど。


「それで今回もミッテル なんだっけ?に行くのかしら・」


「いえいえ、それはないです!いきなり行くと高山病になりますよ。なので、先ほどにも説明した通り、洋子さんとは、まずはイタリアから行きましょう。恐らく彼女はスイス南部にいる可能性が」


だから、イタリアなのか!最初ミラノって聞いた時、え?スイスじゃないの?って思ったけど、山に登らないと聞いてほっとした。そういえばアルプスはイタリアとスイスにまたがっているんだっけ。


地理に疎い私は、もう加奈ちゃんしか頼りにならない。


イタリアからスイスはバスらしい。


4時間半かかると聞いて、私は卒倒しそうになった。


「大丈夫ですよ、雄大なアルプス山脈の姿を見ながらですから、4時間半なんてあっと言う間です!」


確かに、朝の6時から夫の世話から幼稚園の送りまでバタバタしてるとっという間に12時だ。


でもバスの4時間半。しかも高地。果たして耐えられるのか?この運動不足の私に!


「そこでお願いがあるのですが、ちょと一日20分でもいいのでランニングなどして心肺機能を高めておいてもらいたいのです」


そういって、彼女は旅までの約2か月間の運動メニューを見せてくれた。


え?これ、やらないといけないの?


茜さんの姿が、つかめそうな所まできて、すると抜けたような気がした。


一日20分か・・・。

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