47/73
夢に出てきた女性
笠松出版の石井重彦さんからLINEが来た
『ご無沙汰しています。佐々木から10月にスイスに行くことを聞きました。実は彼女が所属する部署で、彼女の企画として、野口茜と親友の娘さんとの対談という企画があり、何か洋子さんを利用してるような形で申し訳ないのですが、許可いただけないでしょうか・謝礼はもちろん致します』
願ってもない企画だった。
私の方からお願いしたいようなお話だった。
私は二つ返事で返信した。
その後、私は母の日記を1年生、2年生と読み進めた。
1年生の時は関東近郊の山々を登っていた。
茜さんをはじめ、たった5人の山岳部だったけど、楽しんでいる母がそこにいた。
しかし2年生になると、後輩が入り、ある程度の責任が生まれ、山岳部先輩として、それなりにストレスを抱えながらも、頑張ってる母の姿がありありと日記から読み取れる。
ところが、3年生、4年生の日記がないのだ。フォルダはあるのだが、何も入ってなかった。
あるのは鍵のかかった『輪廻転生』の一つだけ。
どうしても開きたかったが、どうしても開けない。
だからこそ、茜さんに会いたかった。
母の人生で最も影響を与えた女性。
そして輪廻転生という言葉の意味。
3年生の時に何かあったに違いない。
私は、猛烈な眠気に誘われ、寝てしまっていた。
その日、私は不思議な夢を見た。




