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鎌倉行きは魑魅魍魎


加奈子と紀代が部室に行くと、またもや茜と西城がやりあってる声が聞こえてきた。


「なんかやばいよね。西城さん、何に怒ってるかわかる気がする。女子だけで行くなんてけしから~ん!なんてね」

 

紀代の予感が当たる


2人が部室のドアを開けると、西城の声が鳴り響いた。


「女子だけで行くなんて、けしから~ん!」


「何で、何でぇ? これはプライベートで行くのであって、

 部として行く行事ではないの。

 そんなに行きたければ、彼女を誘えば?」


「き、貴様~!わいが彼女いないのを知ってて言うかぁ~!」


 茜が振り向き、加奈子達に気が付く。


「あ、2女史、来たんだ。部長の言う事は気にしないでね!

 私が責任とって連れてゆきますから」


今度は部室に野口先輩がやってくる。


「どうしたんですか?大きな声が廊下中に響いてましたよ」


「野口君、君も言ってやってよ!

 茜君が女子3人だけで鎌倉に行くと言ってるんだよ!」


「あー、そうですか!いいですねぇー!いってらっしゃい!」


「お~裏切り者~!」


野口先輩の頭をぽかぽか叩く西城先輩。



「ねぇねぇ、部長ってさ、老害ぽくない?」


「しぃー!」

私は、思わず紀代の口を手でふさいだ。



「これで野口さんも認めたから、4対1で私の勝ちね!」


茜さんは勝ち誇ったように鼻でふんふんと笑った。


「くそ~!勝手にしろ~!その代わり、次の合宿場所は、この部長の権限でやるぞ!

 いいか?」


「どうぞ、ご自由に~」


そろそろ、この二人の口げんかも終わったようだ。


「あの、茜さん、鎌倉に行くにあたって、服装とか靴とか、

 どういうものがいいか、 私わからなくて」



「あ、野口君、教えてあげて。

 野口君ね、ショップでバイトしてるの。

 詳しいわよ!ね?」


「はい、お任せください!社員割引使えますよ、知り合いも知り合いだし!     

 最近は山ガール増えてきたので、女子用のグッズは豊富に取り揃えています!」


「のぐちぁ~~」

口をへの字にして悔しがる西城先輩。


「あ、部長!そういえばGWは山小屋のバイトでしたよね!

 穂高連邦の!くれぐれも雪には気をつけて! 

 まだまだ山の上は冬!ですからね~!」


「おい、茜! 何いってるんだぁ~!山小屋のプロだぞ、俺は!」


「え。山小屋のプロ?西城先輩が?」

私はプロという言葉に引っかかった。


「いや、期間限定の雇われ主人だよ。西城部長は。ま、プロと言えばプロ。

 だから鎌倉なんていかないですよね~。ふふっふ。」


 あ、茜さんの謎の微笑み


「く、くそ~」

 またしても西城先輩は茜さんに負けた。


「しかし、加奈子ちゃんに紀代ちゃん、鎌倉は昼間はいいけど、夜は本当に危険。まじ、夜はあぶないから。ま、茜さんがいるから大丈夫だと思うけど」


野口先輩が心配になって言ってくれてた。

でも、なんで、そんなに念を押すのだろう?

夜は歩く予定ないのに。


「確かに色んな意味で危険だ。痴漢もいるし~」


茜さんがにやにやしながら言う。


「え~いるんですか?こわ~い!」


紀代が黄色い声をあげる。

ぶりっ子か!こいつ!


しかし、本当に怖いのは痴漢じゃなかった。


その怖さを知ったのは、茜さんから鎌倉時代の亡霊の話を聞いてからだった。



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