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母の人生

そっか、茜さんて、お母さんにとって、運命を変えてゆくキーパーソンだったんだ。


遥香あやかは眠い目をこすって、パソコンを閉じた。


輪廻転生というフォルダが気になってあけたけど、それがお母さんの青春を克明に描いてる日記で、肝心の輪廻転生という別フォルダは鍵がかかっており見れずじまいだった。


遥香あやかは茜さんに会いたくなった。


お母さんの人生、その後どうなったかはまだわからないけど、少なくとも大学卒業後、普通に会社に就職して結婚して私を産んだ。離婚後は群馬に住んで、母子家庭だったけど、母は近所の農家さんともうまくやっていたし、仕事も作家という肩書で小説なども書いていた。そんなに有名じゃなかったけど、友達に母が小説家だというと、みんな驚いて、それがなんとなく自慢だった。


「お~い!遥香あやか~!」


夫が呼んでる。


あ、もう8時か!


子供たちのご飯つくらなきゃ!


リビングに急いでゆくと、テーブルの上にお弁当が3つ作ってあった。


「洋子、今日は子供たちとピクニックに行ってくる。遥香あやかはゆっくりしてて」


いつもは仕事が遅く休みの日なんてお昼まで寝てる夫がお弁当まで作ってた!


「ごめんなさい!ちょっと寝過ごしてしまい」」


「いいよ。それより、茜さんだっけ?何か手がかりはつかめた?」


うんうん、全然。母のスマホにも茜さんの文字はない。


「うちに電話着た時も非通知だったから、彼女がどこから電話してきたかわからないね。」


夫を見送ってから、なにか手がかりがないか、母の知人に電話をしてみた。



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