部室の断捨離!
私は母のパソコンを開く。
古いパソコンは立ち上がりが私ひどく遅い。
それでも、この古いパソコンで読むことが、
亡くなった母と会話をしてる気になるのだ。
=母の日記より=
茜さんは、私を山岳部に連れてきた。
まだ誰もいない部室は相変わらず雑然としていて、男臭かった。
「まずはこれね。掃除しましょう!女子に喜ばれるような部室にしましょう!」
え?今から掃除?
でも、先輩の言葉には逆らえない!
「はい!」
返事はしたものの、どこから片付けすればいいのかわからなかった。
「そうね、まずは、そこの写真!あれ、片づけましょう!」
え?だってあれは大事なメスナーと植村直己さんの写真。
片付けちゃうの?
「尊敬するのはいいのだけど、そこは山の写真に変えましょう!」
私は言われたまま、まず写真を壁から外した。
その後も、茜さんの言われた通りに、いらないものや汚いものは全部袋に入れた。
「もう、古いんだよね。先輩が代々使っていた物だとか言って、旧態依然のものを後生大事に使ってる。もうこんなの使ってるから、部屋もかび臭いし、女子も逃げて行ったんだと思うよ」
確かにそうかもしれない。
しかし、私はなにか大切なものを袋に入れなければいけないことに、
少々、罪悪感があった。
小一時間ほどして袋が5つできた。
「ほら~すっきりした!ゴミ袋は粗大ごみがほとんどなので、
来週のゴミ出しの時に 業者に一緒に持って行ってもらうわ。」
「大丈夫なんですか?西城さんや野口さん、怒らないかな?」
「いいのよ。あの二人にも考え方変えてもらわないと、本当に廃部になる。
加奈子ちゃんら二人が入ったのは奇跡!
もし入らなかったら今頃山岳部は廃止。
ここにいあるもの、全部は廃棄処分になる処よ!それに比べたら、
今はどう?
ちょっとおしゃれな山小屋って雰囲気になったでしょう?」
確かにそうだ。ここに暖炉があれば立派な山小屋に見える。
加奈子は感心した。茜さんの素早い行動力に。
「加奈子ちゃん、ありがとう!まだ時間あるから、
学食でコーヒーおごってあげる!」
「え?いいんですか?」
「100円だけどね!ふふ」
「いえいえ、嬉しいです!先輩からおごっていただくだけで!」
次の講義まで約20分。
私は茜先輩のとの時間を有意義に楽しんだ。
茜さんのピアスと指輪がキラキラ輝いていた。




