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地味な私が本格的な山岳部に入ってわかったこと  作者: 和 弥生
母の知られざる秘密 青春篇
1/21

山岳部に入部

加奈子は、子供頃、出会った山の美しさに魅せられていた。


大学に入って思いついたことは山だった。


そして短絡的に、山岳部の戸を叩いた。


体育会系とは高校までは縁遠い加奈子だったが、ここに入れば


自分を変えられるのではないか?という淡い期待があった。


部員わずか3人の弱小クラブであったが、加奈子はかえっていいと思った。


あまり人と話すのは得意じゃないし、わずらわしい。


それまでの人生でも、自分に寄ってくる人は何か信用できなかった。


それは男子にしろ女子にしろ。


だから加奈子はほとんどオタクだった。


特にハリーポッターにはまった口である。


小説の世界が現実ではないとわかっていたが、どこかで人間は魔法が使えるのでないか?という


非現実的な願望もあった。だから密かに呪文を唱えたり、死んだ蜘蛛や昆虫の死骸を、


祭壇のようなものを作って、祈りを捧げたこともあった。


もちろん、何も起きはしないが。


そんな暗くてジメジメした自分を変えるため、大学入学早々、山岳部の扉を叩いたのである。

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